第34回アビリンピック 技能競技種目

洋裁

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競技時間

9:00~16:00

競技概要

様々な素材を活かし、裁断・縫製を行い、平面から立体的に婦人服を作り上げます。美しいシルエットを出すためには、細部にいたるまで神経の行き届いた縫製が必要です。

競技課題

薄手ウールを使用し、オーダー仕立てでオーバーブラウスを製作します。

ポイント

シルエットが課題通りにすっきり、美しく仕上がっていること、既製品にない細部にいたるまで神経の行き届いた縫製であること、衿作り、衿、袖付けがきれいであること、芯張りが、たるみやゆがみがなく滑らかにはれること、ボタンホールが正しい位置にきれいに出来ること等がポイントです。

家具

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競技時間

9:00~16:00

競技概要

手工具や木工機械を駆使して、家具製作に必須である仕口加工「板と板の接合」や「角材と角材の接合」を行い、正確で見栄えの良い木製家具を完成することが求められます。

競技課題

支給された材料を用いて「花台」を製作します。

ポイント

「花台」を正面から見た場合、左右の脚は平行ですが、側面から見たときの前後の脚は平行ではありません。脚が傾いたり、ねじれたりしないように、脚に対して横から入る部材の穴とほぞの加工が正確にできるかどうかが大きなポイントとなります。

DTP

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競技時間

13:30~16:30

競技概要

DTPとは、書籍、新聞など出版物の編集に際して行う割り付けなどの作業をコンピュータ上で行い、プリンタで出力することをいいます。この競技では、レイアウトや文字の組み方、イラストレーションの効果的な挿入など、多くの人々に目を向けさせる工夫が必要となります。

競技課題

「緑川洋一写真展」の告知を目的とする広告物の制作を行います。

ポイント

同じ文字原稿や写真を使用していても、レイアウトや文字の組み方の違いが、見た時の印象に大きく影響を与えます。また、写真の活かし方など、アイデアや創造力により、多くの人々に目を向けさせるようなものを制作することができます。規定の条件を守りながら、デザインにポイントを置き、いかに効果的な作品を制作するかが競技の見どころとなっています。

機械CAD

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競技時間

13:30~17:00

競技概要

コンピュータの設計製図支援ソフト(AutoCAD2014)を用い、機械製図を完成させます。作図者は、製図規格に沿った線の太さや種類、寸法記入法で精密な加工指示を図面に盛り込みます。

競技課題

与えられた組み立て図、部品図を読図し、「スライダクランク機構」の製図を行います。

ポイント

機械製図作業における指示事項の理解度、製図技術の熟練度、規格の理解度、CADソフト機能の理解度、CAD操作の習熟度を駆使し、正確な図面を完成させるところがこの競技の見どころです。

建築CAD

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競技時間

9:00~12:00

競技概要

建築の設計者が描いたスケッチや構造の情報を理解し、建築CADを用いて建築図面を作成する作業の正確さと速さを競います。

競技課題

建築CADを用いて、鉄筋コンクリート造2階建ての店舗と集合住宅の複合ビルの図面を仕上げます。

ポイント

建築と製図規則の知識を統合して複数の資料の内容を1枚の図面にまとめること、建築CADの機能を生かして作業を行うことにより、作業時間を短縮すること、各階平面図と断面図、資料を基に南立面図を競技者の判断で書き上げること等がこの競技のポイントです。

電子機器組立

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競技時間

9:00~14:30

競技概要

身の回りにある多くのものに電子機器が搭載され、各種制御が行われています。この種目では、そのようなハイテク技術の一端を担っている電子機器を、組立仕様書に従って組み上げる技術を競います。

競技課題

人から発せられる赤外線を感知して電源供給を制御する「省エネコントローラ」を製作します。

ポイント

美しく信頼性のある機器を組み立てること、そしてそれが正しく動作することが競技のポイントです。「はんだ付け」の良し悪しが、これらに影響を及ぼす重要な項目となります。

電子回路接続

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競技時間

9:00~12:30

競技概要

電子機器部品の加工方法や取り付け方法・寸法など、電子部品の接続に関する様々なテクニック・知識に基づいて、精密で質の高い電子回路を組み立てる競技です。

競技課題

仕様に従い、与えられた全ての部品(約250点)をシャーシへ組立配線し、プリント基板へ部品を取り付けて電子回路として成立するように仕上げます。

ポイント

効率的に作業を進めるためには、始める前の事前準備が非常に大切です。また、取り付け部品は、加工方法の状態によって精度に影響が出てきます。それと共に、各部品が正確に接続されているか、外観にキズや汚れがないかなどの見栄えがポイントとなります。

義肢

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競技時間

9:00~14:45

競技概要

義肢とは、疾病や事故などにより失った手や足の外観や機能を補完する人工の手・足のことです。競技では、義肢を使用する際、切断端に装着する部分である「ソケット」を製作します。

競技課題

与えられた陽性モデル(切断部分の形状を正確に型採りし、解剖学的・人間工学的知識に基づき修正したモデル)及び材料を用い、下腿義足(PTB式)ソケットを製作します。

ポイント

ソケットの内側に入るクッションの加工は、ソケット本体の寸法精度に大きく影響するため、素材の特性を捉えて作業を行うことがポイントです。また、注型法と呼ばれるソケット本体の加工法は、繊細で的確かつ迅速な技術が要求され、使用に耐え得る強度や外観の美しさを持った実用品となるかどうかは、この加工によってほぼ決まります。

歯科技工

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競技時間

9:00~15:00

競技概要

人工材料を使って、失った歯を形態的・機能的に回復するための技術を競います。

競技課題

課題(1):レジンプレートの上に既製人工歯と常温重合レジン(樹脂)を用い、上顎前歯欠損部に部分義歯を製作します。
課題(2):上顎臼歯部に、光重合型硬質レジンを用いて硬質レジンジャケット冠を製作します。

ポイント

前歯部の修復物の場合は、特に審美的な要素が重視されます。性別や年齢に合った自然な形態、色調、歯並びおよび歯肉の形態が再現されているかがポイントとなります。
また、今回のように上下顎前歯部の修復物の場合は、上下の審美的バランスに加え、噛み合わせのバランスがうまく調整されているかがポイントとなります。

ワード・プロセッサ

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競技時間

9:00~12:15

競技概要

ワープロソフトWord2010を使用し、そこに組み込まれている各種機能の習熟度を競います。文章の作成や編集作業だけでなく、Wordに用意されているさまざまな機能(文書の書式設定、描画、ビジュアルコンテンツの操作、オブジェクトの活用、表操作、グラフ作成等)を自由に使いこなせる技術を必要とします。また、出来上がった文書をカラー印刷するので、色の選択やコントラスト等を考えて、よりよい優れた作品に仕上げる技能も要求されます。

競技課題

課題として与えられた日本語の書簡文・作表及び英語の書簡文と同じものを作成します。

ポイント

文字の入力の速さや正確さ、様々な文書作成スキルを駆使できるかどうかがポイントです。

データベース

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競技時間

9:00~12:00

競技概要

データの流れを中心に図示したDFD(Data Flow Diagram)とシステム手順書で示された内容から、Microsoft Accessを使ってシステムを作成します。

競技課題

自動車販売会社における顧客管理システムを、以下の課題に添って作成します。

ポイント

システムの構造を理解し、データの流れに基づいて仕組みをつくることが重要となります。DFDによってそれが明確に示されますので、これを読み解いてその処理を行うようにすることがポイントです。

ホームページ

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競技時間

9:00~12:00

競技概要

競技課題で示される仕様に従い、提供される画像や文章の素材を用いて、数ページからなるホームページを作成します。

競技課題

ホームページ作成の架空のコンペティションに参加するつもりで、提案のポイントをまとめた説明用Webページと、提案用のサンプルコンテンツを作成します。

ポイント

ホームページ作成に関する技術力に加え、独創性(ユニークさ)、芸術性(人を惹きつける魅力)、ユーザビリティ(使いやすいか)やアクセシビリティ(お年寄りや障害のある人、外国人、子供でも使用可能であるか)に関する理解と実践が求められます。

パソコン組立

パソコン組立

競技時間

9:00~14:00

競技概要

パソコン本体の中身を組み立て、パソコンとして利用できるようWindowsを組み込み、正常に動作するかの審査をすると共に、そこまでの作業の完成度・的確さを競います。

競技課題

課題に示されるスペックのパソコンを組み立て、それらを制御するプログラム群を設定し、OS(Windows7)をインストールします。

ポイント

日頃あまり目にすることの無い、パソコン本体の中身がどのようになっているか、各部品をどのように扱い、組み立てて行くのかに注目して下さい。
組立作業は、一般的にプラスドライバー1本で完成させることが出来ます。仕様通りに部品を手順よく取り付けなければうまく収まらなくなることもありますが、完成した後、初めて電源を入れた時の喜びはひと際大きいものです。

フラワーアレンジメント

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競技時間

13:30~17:05

競技概要

フラワーアレンジメントは、人々の生活空間に安らぎと喜びを与え、人の心を癒すといった花の持つ特性を有効に引出し、その集合体において更なる美しさの構築に、感性を注入する競技です。限られた道具と資材の条件の中で制作される作品には、誰が見ても感動を覚える美しさの追及、芸術性と実用性が求められます。

競技課題

「花束(贈呈用の花束)」「花嫁の花束(花嫁の持つブケー)」「食卓テーブル装飾(ビジネス会議用センターピース)」を製作します。

ポイント

与えられた課題に対して、目的を理解し表現する創造力に加え、立体と平面、流動感、機材の扱い、花の生命力保持対策、支給された植物素材の特性を生かすなどの技術が競われます。

コンピュータプログラミング

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競技時間

9:00~16:00

競技概要

ロボットに特定の動作をさせるプログラムを作成して、プログラムとロボットの動きの結果とを併せて審査することにより、システムエンジニアとしての技量の優劣を競います。

競技課題

産業ロボットの一つであるPA10-7Cを用いて、指定された図形を描く作業のプログラムをVB6(ビジュアルベーシック バージョン6)、VC6(ビジュアルC バージョン6)またはVS2005(ビジュアルスタジオ2005)により作成し、実際にロボットに図形を描かせます。

ポイント

システムエンジニアには、求められた機能を実現するシステムを計画・設計し、プログラムを制作し、機能を確認するという一連の業務遂行能力が求められます。
課題により忠実に、線の乱れ無く、短時間で、小さなプログラムにより描くことが求められます。また、人と異なる独創的な描画方法は、その効果と併せ評価に取り入れられます。さらに、その内容を判りやすく的確な資料としてまとめることも必要となります。

ビルクリーニング

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競技時間

9:00~15:00

競技概要

会場内に設けた模擬オフィス(事務室)において、ビルクリーニングにおける基本動作(ごみ処理から床面の掃き・拭き作業、机の上を拭く作業)を、効率的な導線に基づいた流れで、連続した作業を行います。

競技課題

課題1(カーペット床清掃)、課題2(弾性床清掃及び机上清掃)の2課題を行います。

ポイント

資機材の適切な取り扱い、確実な清掃技術、サービス業としてのマナー、安全に配慮した作業等が競技のポイントとなります。

製品パッキング

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競技時間

9:00~12:20

競技概要

物流工程の一つとして、必要不可欠となっている製品の梱包作業を行います。

競技課題

「化粧箱の組み立て」、「梱包緩衝材の組み立て」、「商品の組み入れと梱包」の3つの課題を行います。

ポイント

「より早く」、「より正確に」作業を行いつつ、「製品を受け取るお客様の気持ち」を大事にした(見栄えに配慮した)作業が求められます。折り目がしっかり折れているか、正しく組み立てられているか、できばえが良いか、組み入れの向きは揃っているか、数量があるか等がポイントとなります。

喫茶サービス

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競技時間

9:00~16:00

競技概要

模擬的に設置された喫茶店で、来店されたお客様に対して、他の従業員と連携・協力しながらサービスを提供する技術を競います。

競技課題

規定競技では、競技者が順番に1回ずつ定められた一連の接客業務を行います。
自由競技では、競技者数人がグループとなり、来店されたお客様に対して接客業務を行います。

ポイント

規定競技は、一連の接客業務が正確、且つスムーズにできるかがポイントです。一方、自由競技では、接客業務が正確、且つスムーズにできることはもちろんですが、さらに、他の従業員と連携・協力しながら、お客様に満足していただけるようサービスを行うことが求められます。

オフィスアシスタント

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競技時間

13:30~15:50

競技概要

この競技は、誰でも一度は経験したことのある「手紙を出す。」までの手順を競技にしたものです。

競技課題

「文書の三つ折り作業」「宛名シール貼り作業」「封入作業」「封筒の仕分け作業」の4つの課題で構成されています。

ポイント

制限時間内にいかに早く正確に作業するかを競います。3種類の文書を仕分けしながら、折り板を使用して折る、しわを出さないように決められた位置に糊付けする、宛名だけでなく住所も見ながら仕分けをする等、単純な中にも正確な技能が要求されます。

表計算

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競技時間

13:30~14:45

競技概要

表計算ソフトであるMicrosoft Office Excel2010を使用して、Excelの三大機能である、表計算機能、簡易データベース機能、グラフ作成機能の総合的なスキルを競います。

競技課題

「装飾・編集」「関数式による表の完成」「データ処理」「グラフ作成」の4つの課題で構成されています。

ポイント

限られた時間内に、いかに正確に、いかに効率よく表やグラフの作成などが行えるかがポイントになります。また、Excelの操作テクニックだけはなく、様々な知識や応用力も求められます。

パソコン操作

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競技時間

10:30~11:50

競技概要

視覚障害のある選手が、パソコンのモニターに表示されている文字を音声化する画面読上げソフトや、画像を大きくして見やすくする拡大ソフトを利用しながら、キー操作によってパソコンを活用して行う競技です。

競技課題

課題は、事業所が研修を行うための会場データの検索や社員名簿から対象者の抽出等を行う「データ処理」と、インターネットで障害者白書について調べる「情報検索」で構成されています。

ポイント

列タイトルやセルの書式などからデータの詳細を理解し、目的に合わせて、関数を組み合わせてデータを抽出してリストを作成したり、グラフを作成して行くところ、インターネットの膨大な情報の中から必要なデータ検索を行い、その結果を文章中に適切に貼り付けるところなどに注目して下さい。

パソコンデータ入力

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競技時間

9:00~11:20

競技概要

知的障害のある選手たちが、パソコンにデータを入力する速さと正確さを競う競技です。

競技課題

競技では、「アンケートはがき入力」「顧客伝票修正」「帳票等作成」の3つの課題を行います。

ポイント

データ入力の正確さ、データ修正の正確さ、指示を正しく理解し、体裁の整った作品(帳票)を作る技術が求められます。選手たちの集中力や持続力、そして正確なタッチタイピングが見どころです。

縫製

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競技時間

9:00~14:00

競技概要

知的障害のある選手たちが、支給された材料を縫い合わせて、衣服などを作る競技です。

競技課題

支給される9枚のパーツ(土台1枚、ポケット2枚、見返し1枚、肩ひも2枚、腰ひも2枚、フリル1枚)から、ミシン、アイロン、鋏、目打ちなどの道具を使用して、エプロンの縫製を完成させます。

ポイント

ミシンをかける際の指先と布の扱い方と、アイロン操作が大きなポイントとなります。布のいせ・ギャザー・曲線のくせとり等を必要な部分にしっかりと取り入れてミシン縫い・アイロン掛けが出来れば、きれいな仕上がりとなります。

木工

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競技時間

9:00~16:00

競技概要

木工競技は、「のこぎり」「のみ」「かんな」等の手工具を用いて、挽く、欠き取るまたは掘る、削る等の基本的作業を行い、作品を完成させる競技です。

競技課題

4枚の板材と合板で作る本体と、4本の枠材と合板で作る蓋からなる「天蓋付き箱」を製作します。

ポイント

木づくりされた部材に、図面を見ながら墨付けをし、のこぎり・のみで組み手の加工をします。そして仮組・目違い払いを行った後、底板取り付け用の段欠きをし、仕上げ削りの後、釘と接着剤で組み立てて完成させます。
この競技では加工精度や仕口等の出来栄え・作業時間がポイントとなります。