2015-04
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28働く広場 2015.4研レ究ポ開ー発ト高次脳機能障害者の働き方の現状と今後の支援のあり方に関する研究障害者職業総合センター研究部門1 調査研究の背景 国の高次脳機能障害支援モデル事業(2001年開始)とこれに続く支援普及事業(2006年開始)の進展に伴い、地域障害者職業センター(以下「地域センター」)を利用する高次脳機能障害者は増加しています。また、地域センター利用後の高次脳機能障害者の就労・復職率は着実に向上しています(図1)。 今後は就労中の高次脳機能障害者に対するきめ細かな支援の提供が必要となるものと思われます。そこで、本研究においては、一般就労場面および福祉的就労場面で働いている高次脳機能障害者の“働き方”と“支援内容”を明らかにし、今後の支援のあり方を検討することを目的として、①地域センター利用実態調査、②就労移行支援事業所調査、③家族会に所属する当事者調査、④多数の高次脳機能障害者を支援する施設の取組みの現状把握等からなる調査を実施しました。ここでは紙面の都合上、②の調査結果を中心に紹介します。他の調査結果は、調査研究報告書No.121をご覧ください。2 就労移行支援事業所調査 全国の就労移行支援事業所1839所(主な支援対象者が「知的障害者のみ」の事業所は調査対象から除外)を対象として、2013(平成25)年1月、高次脳機能障害者支援実態調査を実施しました。回答は967所からありました(回収率53・2%)。高次脳機能障害者の利用状況は、「利用者あり」が347所(35・9%)でした(図2)。利用者数は計760人で1所あたりの平均利用者は2・2人でした。(1)併設サービス内容 就労移行支援事業所の併設するサービス内容として、「就労継続支援B型」が684所(70・7%)、「就労継続支援A型」が103所(10・図2 移行支援事業所利用状況図1 地域センターを利用した高次脳機能障害者数と就職/復職率表1 賃金(工賃)受給状況(高次脳機能障害者の利用者が「いる/いた」施設347所)2002年2011年2007年020040060080010000102030406050年間利用者数(人)359689866就職・復職率(%)年間利用者数就職・復職率33.946.653.5現在いる21%いない63%過去にいた10%不明2%現在、過去ともにいる4%A型(N=27)A+B型(N=19)B型(N=199)A型、B型なし(N=102)計(人)(%)(人)(%)(人)(%)(人)(%)人数(人)割合(%)雇用契約があり、給与を支給している月額賃金(円)82.320.600.000.0102.982,38984,598ーー82,831賃金を支給している月額賃金(円)113.2133.715845.54713.522966.026,35236,10319,21716,50319,961賃金を支給していない51.400.082.34011.55315.3その他・不明30.941.2339.5154.35515.9計277.8195.519957.310229.4347100.0

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