働く広場2017年2月号
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7働く広場 2017.2合は、保護者の方や世話人さんにお手紙を出しています。年1回、家族見学会を行いますが、その日は世話人さんも保護者の方と一緒に会社で半日過ごしています」「世話人さんと保護者の方は、良好な関係だと思います。ここ10年ぐらいは生活支援が充実してきました」と川出さん。会社の行事は、家族見学会をはじめ、秋祭り、「道の駅茂もて木ぎ」まで往復26㎞のウォーキング大会、親睦会の日帰り旅行とたくさんある。本社工場と市貝工場を案内していただく。工場外の窓から、水沼幹行さんが働いている様子が見える。作業に無駄がなく、流れるような動きだ。ほこり防止の上着と帽子を身につけて手を消毒、エアシャワーを浴びて、工場のなかに入る。異物混入を防ぐため、従業員は食品工場で着用するユニフォーム姿で仕事をしている。床は掃除が行き届き、ピカピカだ。「薄緑色より濃紺色のほうが、ユニフォームについたゴミや埃が目立つので、より厳密な基準なのです。印刷工程は濃紺色を着用し、髪の毛が入らないように帽子も首まで覆おおっています」と川出さんが教えくれる。水沼幹行さんの弟、勇平さん(24歳)は箱詰めの作業をしていた。「両親の希望もあり、ここに勤めさせてろな問題を抱えていますが、あまり踏み込んでもいけないし、逆にあまりプライベートなことは会社では対応できないので、その辺を注意しています。きちんとした距離感を大切にして、いい関係が保てるようにしたいですね」総務課の小野寺恵美子さんは、市貝工場ができた2012年に就労支援側から転職した。工場2階で総務の仕事をしながら、障害者サポートリーダーとして現場に目配りしている。「日々、いろいろなことはありますが、人間関係でトラブルが起きたとき、『自分がされたらどうなのか』を話すようにしています。嫌な言葉を投げかけたら、『自分がいわれたらどうなの?』と、常に自分に置き換えてもらうように努めています。最初のころは段取りなどを指示していましたが、いまはリーダーを決めて作業を進めています。それぞれの持っている力を発揮できているのではないかと思います」「優しいお姉さん」という印象を受けるが、現場では「怖い」といわれるとか。「私の姿を見ると逃げていく人もいますよ(笑)。何か問題があるときはあきらかに表情が違うのでわかるのですが、困ったときは自分から相談できるようになってほしいです。支援者の方もいらっしゃいますが、できることは社内で解決していきたいと思っています」社員の通勤は最寄りの真も岡おか線・多た田た羅ら駅から自転車か、あるいは送迎バスで。宇都宮から自転車で通う人もいる。約3分の1の人は近隣のグループホームで生活している。社内で解決が困難なことがあると、小野寺さんが支援者たちに連絡をとる。「グループホームの世話人さん方はとても熱心ですので、本人の理解が不十分な場1人の社員として仕事中川出厚総務部長完成した紙袋の箱詰め作業を担当する水沼勇平さん総務課の小野寺恵美子障害者サポートリーダー

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