働く広場2017年10月号
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8働く広場 2017.10が、秋田県の8障害保健福祉圏域中、日本海に面して秋田周辺圏域の北に位置する能代・山本圏域の中心校である。ここでの教育目標は「拓ひらく(時代を拓く、教育を開く、子どもの心をひらく)」で、目ざす児童生徒像は、小学部「明るく元気な子」、中学部「仲良く助け合う子」、高等部「喜んで働く子」である。キャリア教育や作業学習の位置づけについて、県の方針に沿って栗田支援学校との共通性があるが、高等部においては職業学科や職業コースはなく、普通科として「縫製・クラフト班」、「木工班」、「農園芸班」、「陶芸班」、「総合サービス班」がある。今回は、能代支援学校の総合的学習として地域交流・地域貢献活動の位置づけで実践を進めている「ミュージカル」学習を取材した。取材の理由は2つあり、ひとつは、私自身が後援会長として、東京学芸大学附属特別支援学校の同窓会活動である卒業生と保護者を中心とする、全員参加型の生涯学習「若竹ミュージカル」を20年間にわたり応援してきたこと。2つ目は、昨年8月に秋田県民会館で開催された、全国特別支援学校知的障害教育校PTA連合会における能代支援学校ミュージカル公演の評判を知ったからである。私は、この教育活動は生徒の自立と社会参加にとって極めて重要な実践であると直感したが、取材してその通りであると納得した。学校のパンフレットから引用しよう。「過去の主な演目とミュージカルの魅力」と題して、「ミュージカル活動には、そのものがもつ教育的な魅力…歌、踊り、演技を通した自己表現力の伸長、舞台完成時の達成感や自己有用感の涵かん養よう、集団のなかでの役割や決まりを守る態度の育成等が期待できる。また、題材のテーマからも学ぶことができる。多くの作品は(中略)『一度しかないかけがえのない人生』への思いをテーマに描いている。このようなテーマを学ぶことは、青年から大人へ移行していく高等部期の多感な生徒の心の成長にも重要と考える。」としているが、秋田県立能代支援学校の教頭、伊藤栄子さん(左)と、中学主事の落合幸ゆき美みさん(右)ミュージカルの練習にも力が入る

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