働く広場2017年10月号
12/36

10働く広場 2017.10 精神障害のある従業員が体調を崩し、欠勤が続いた場合には、どのように対応するとよいでしょうか。 欠勤が続く場合には、さまざまな原因が考えられます。「新しい仕事を早く覚えようとして負担が大きくなった」、「指導担当者が変わり、コミュニケーションがとりづらくなった」など、職場での悩みがきっかけの場合もあれば、「自分の判断で服薬をやめていた」、「家族が病気になり不安が大きくなった」など、健康管理や生活上の変化がきっかけとなっている場合もあります。職場以外のことで、支援機関や医療機関との連携を必要とすることもありますが、いずれにしても、体調を崩した状況を把握し、本人の現在の症状と出勤の可否について確認し、適切な対応をはかることが大切です。 出勤の可否については、主治医の判断を仰ぎます。勤務時間や職務内容を軽減することで早期に出勤できる場合もありますが、「勤務がむずかしい」と判断された場合には、一定期間休職して体調の回復をはかり、主治医の判断に従って職場復帰への準備を進めることになります。  一般的に職場復帰には、生活リズム、体力、職務遂行力、コミュニケーショ職場復帰に向けて~本人、企業、それぞれの立場の準備~精神障害のある方は、疾病の特徴や服薬の影響などで体調に波があったり、気分の切り替えが苦手で休みがちになる場合があります。休職が必要となった場合、復帰までの取組みのポイントについて考えていきましょう。体調不良の原因を把握職場復帰の準備をする精神障害者の雇用と職場定着職場復帰までの流れン力などの回復が必要となります。 休職した本人は、体調が回復してきたら日中活動を増やすなど、主治医の指示のもと、徐々に復帰に向けた取組みを進めます。取組みのひとつとして、(最終回)勤務状況 体調の把握 復帰の見通しの確認★ 主治医からの情報収集は本人の同意のもとで行います。情報はプライバシーに配慮し、慎重に扱いましょう休 職 前★ 円滑な復帰のためには、病状の回復だけでなく業務遂行力の回復と職場の理解がポイントになります休 職定期的な面談の実施による就業制限の段階的な解除、配慮事項の見直し★ 本人だけでなく、職場の同僚に過度の負担がかかっていないかについても確認しましょうフォローアップ本人の回復状況と職場の受入れ態勢を勘案した勤務 ・短時間勤務 ・残業の制限 ・外勤や出張の制限 ・軽作業や定形業務への従事 など★ 復帰時には不安や焦りを感じていることに留意し、段階的に負荷をかけましょう職場復帰受入れに向けた準備療養職場復帰に向けた活動本人企業・散歩、運動・図書館での読書・通勤訓練・復職プログラムへの参加 など・職務内容、就業時間などの検討・サポート体制の構築・上司、同僚への理解促進 など

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る