働く広場2017年10月号
18/36

近年、全国各地の特別支援学校高等部では生徒たちの実習の場として、学校内にレストラン、喫茶、コンビニなどを開設し、飲食業やサービス業の仕事を実践的に学び、その体験を活かし、卒業後の就労に効果を上げている。こうしたなか、秋田県立栗田支援学校高等部職業科「飲食提供コース」の生徒たちが活躍する校内レストラン「ランチくりた」が好評だ。毎週金曜日、午前11時から午後1時半まで営業し、近隣の住民たちが次々に訪れて賑わっている。ここは、2011(平成23)年6月、「喫茶くりの木」として誕生し、職場で必要なコミュニケーション能力を養うとともに、地域住民との交流を図ることを目的にスタートした。昨年6月に「ランチくりた」に改称し、週替わりでさまざまなメニューの昼食を考案して提供している。金曜日、生徒たちは朝9時から厨房班、フロアー班に分かれて準備に入る。厨房担当は「本日のランチ定食」の、とりそば、野沢菜おにぎり、きゅうりのたたき漬け、水ようかんづくりを始める。とりそばの汁づくりをする人、食材を洗い、包丁で切り、調理する人と、料理づくりを分担して、開店に向け忙しく動き回っている。卒業生にはこれらの体験を活かし、ステーキレストランのホール・接客係として活躍する佐さ野の海かい渡とさん(20歳)と、スープ専門店で調理係として働く大友温はる登とさん(18歳)がいる。2人の活躍に、各店からは「学校での実習が活きており、接客にもすぐ慣れて、店の大切な戦力になっています」(佐藤料理長)、「学校での経験が大きい。包丁も怖がることなく使えて、うちでは即戦力です」(須田代表)と、学校での実践的実習の評価は高い。レシピを確認「当校は、事業所とつながる実習、実践的な職業教育に取り組んでいます。ここも地域のみなさんがサロンのように使ってくれて、学校への理解も広がっています」と話す山本新平副校長とりそばの出だ汁しを、先生とともに味見をする川上初はつ海みさん(中央)。将来はスーパーの惣菜づくりをしたいと話す注文をとる本日のランチ定食「おまちどうさまです」今日も満席です箸を袋に入れるあいさつ訓練本日のメイン、とりそばづくり16働く広場 2017.10

元のページ  ../index.html#18

このブックを見る