働く広場2017年10月号
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6働く広場 2017.10園との協力・連携では、「レザー工芸班」が動物をモチーフにしたアニマルチャームやキーホルダーをつくり、売店に納品している。「農園芸班」は、動物園の花壇整備や象の糞ふんを活用しての堆たい肥ひづくりなどを行う。「ガラス工芸班」は、コンピューターで作動するサンドブラスト技法によるガラス細工(絵づけ)を導入し、酒造会社などからのグラス制作の受注に応じる。「食品加工班」は、栄養価の高い秋田特産の「秋田ふき」の葉を、お茶、お菓子、麺、餃子の皮など多様な食品に加工し、業者の協力を得て製品化に取り組んでいる。セメント作業学習は、地域の左官工芸所の支援を受け、「セメント土木班」として擬ぎ木ぼくや敷しき石いしづくり、雪害による家屋や施設の修理などの地域貢献をしている。職業科についても地域との関係は密接で、「飲食提供コース」は「ランチくりた」(毎週金曜日に営業、地域住民にランチを味わってもらう。「ランチくりた」の詳細は本誌P15ー18グラビア参照)、地域の行事や各種イベントに出店する「caféくりた」などを通して、調理・接客をはじめ、厨房業務を学習する。「清掃コース」は窓清掃・床面清掃などのビルクリーニングを学習し、校内清掃実習、外部清掃実習(コンビニ、保育所、銀行、郵便局、そのほかの施設)を通して自らの技能習熟と地域貢献に努めている。「福祉コース」は、清掃や洗濯、ベッドメイキングなどの介護・家事援助にかかわる学習を進め、福祉施6設や保育所の実習のほか施設内の飾りつけや、レクリエーションへの参加を通して自己の技術を高め地域貢献に努めている。秋田大学附属特別支援学校は、小学部16人、中学部19人、高等部28人と規模は小さいが、教育実験校として秋田県の知的障害教育に大きな貢献をしてきた。各学部のモットーは、小学部では「笑顔いっぱい、元気いっぱい」、中学部は「仲間とチャレンジ」、高等部は「認め合い、高め合う仲間」である。今回の取材では、栗田支援学校と同じように作業学習を通してのキャリア教育の実践を見学させていただいた。栗田支援学校でもそうだが、生徒の主体性を育てることに力を入れている。秋田大学附属特別支援学校では、生徒一人ひとりが「自分の夢や願い、長所や課題」を理解するために、「私の応援計画」の作成に励むよう指導している。将来、自分がどのように生きたいか、夢や願いを自由に描いていくことから始まり、教師と対話を重ねることで気づきが深まり「私の応援計画」が完成していく。実はこれが保護者と協力して学校が作成・実施する「個別の教育支援計画」の土台になるのである。とても重要な教育実践として紹介卒業して9年目となる横田和美さん(左)と、秋田基準寝具(株)社長の柳原正俊さん(右)(株)友愛ビルサービスで働く真ま柄がら勇はや人とさん実習生に指導する山中貴たか大ひろさん(左)秋田大学附属特別支援学校の実践

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