働く広場2017年11月号
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21働く広場 2017.11携コミュニティレストランの運営、一般就労の達成と定着を目的とした就労達成定着支援事業の実施、芽室町の農業と障がい者雇用を主役にした就労キャリア教育観光事業など、その事業展開の発想やスピード感は、各方面から高い関心を集め、全国から視察者が絶えない。(左上のプロジェクトめむろ概要図参照) このような芽室町での取組みは、瞬く間に全国の農福連携に熱心な自治体へと広がり、多くの行政担当者が視察に訪れた。そのなかでも、ある町の町長から、「私たちは第2の“めむろ”になりたい! 私たちの町なら絶対になれる!」と熱烈なアプローチを受けたのは2013年の夏。三重県の北部に位置し、桑名市に隣接する人口約2万5000人の町、東員町である。町の中央には員いなべ弁川が流れ、稲作十勝平野の中西部に位置し、農地約42%、山林約40%という豊かな大地と気候条件に恵まれた農業王国である。人口2万人弱の小さなこの町で、2013年「誰もが当たり前に働いて生きていける町を目指して」をスローガンに、プロジェクトは発足された。企業や行政、町民、当事者など、さまざまな関係者が連携をし、国内に惣菜店74店舗を展開する株式会社クック・チャム(愛媛県)など3社が出資し、「農」を核とした就労継続支援A型事業所「九きゅう神じんファームめむろ」を設立。農業と農産品の一次加工を主事業に、現在までに障がい者30人が利用。フルタイム雇用および10万円以上の工賃支払を継続して達成している。さらには、開所から4年で4人が地元企業へ一般就労し、3人は障害福祉サービス受給者証(なかには障害者手帳も)を返還し、職業指導員などの支援者へと自社内ステップアップ雇用を実現させている。プロジェクトにかかわる障がい者の成長に連動するように、NPO法人「プロジェクトめむろ」を設立し、農福連21今回の取材先である三重県東とう員いん町ちょうと長野県飯いい山やま市の2事業所には、あるひとつの共通するキーワードがある。本誌2014(平成26)年5月号の「編集委員が行く」でも取材をした「プロジェクトめむろ」である。最初に、このプロジェクトの立上げからかかわり、これまでに「農福連携」をキーワードに、企業と自治体を複数マッチングをしてきた私から、手前味噌ではあるが、その内容と、取材後約3年を経た現在の芽室町の様子を紹介したい。プロジェクトの舞台は北海道芽め室むろ町。①「障がい者の働く場をつくりたい!」、「障がい者を雇用したい!」 自治体と企業の想いをつないだプロジェクト② どの地域でも、どの自治体でも、どの企業でも。熱意と工夫と、 発想力とキッカケがあれば雇用創出は可能③ 持続可能な仕組みであれば、その仕組みはスピーディーかつ、 無理なく自然に各地に広がっていくPOINTPOINTPOINTキーワードは“プロジェクトめむろ”第2の“めむろ”になりたい!三重県東員町プロジェクトめむろ概要図東員町長の水谷俊郎さん※本誌では通常「障害」と表記しますが、且田委員の要望により「障がい」としています

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