働く広場2017年11月号
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7働く広場 2017.11人、肢体不自由者2人が働く用度品業務から。知的障害者2人と肢体不自由者1人がサブリーダーとして、コントローラー(進行・調整役)についている。「知的障害者が指示を出しているときも、スタッフは立ち会っていません。個人作業ではできない作業がたくさんあるのですが、リーダー業はとてもうまくできるのです」と堀さんが紹介してくれたサブリーダーの藤井貢こう司じさん(43歳)。コントローラーとして、てきぱきと指示を出す。「みんながミスを出さないように気をつけています。仕事ぶりは、みんなまじめです。コントローラーは結構たいへんです。これからいろいろな仕事をやりたいです」事務サービス業務では、6人の障害者メンバーが、丸井グループの社員の名刺と社員証の作成、資料の印刷や発送業務、手話サークルにいたところをスカウトされた。堀さん、杉田さん、高野さんは全国手話検定1級、知的障害者1人を含めた3人が3級の資格を持つ。朝のミーティングは、リーダーから手話で指示が出る。手話がわかる知的障害者がわからない人たちに通訳し、堀さんたちは横で見守る。「知的障害者の半数ぐらいは、リーダーの指示が手話で通じます。聴覚障害者たちがたくさん働き、リーダーにも聴覚障害者が多い組織ですから、コミュニケーションは永遠の課題だと思います。筆談やチャット、テレビ画面の音声認識などいろいろ試みましたが、一番効果的なのは手話でした。若い人たちは手話に興味を持ち、一生懸命勉強しますよ」聴覚障害者のなかのリーダー、西本ゆかりさんと堀さんたち3人が中心となって、スムーズなコミュニケーションを推進するための努力を続けている。「私たちコミュニケーション推進担当が、スタッフや、ほかの障害のある人たちの手話技術の向上を図っています。逆に聴覚障害者のリーダー、サブリーダーは、知的障害者たちも読み取れるような手話の表現を心がけています。リーダー以上の社員が月2回集まるスタッフミーティングではよりよい合理的配慮を話し合い、また聴覚障害者同士のほうが微妙なニュアンスが伝わることもあるので、西本が聴覚障害者たちに手話で説明するオレンジミーティングも行っています」 各職場を回る。はじめに知的障害者18リーダーがいれば、仕事は進む用度品業務のサブリーダー、藤井貢司さん(右)細かく分類し、番号などがつけられた用度品棚。各営業店向けに用度品を仕分け、出荷する事務サービス業務のみなさん

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