働く広場2017年12月号
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宮本 貴則宮本 貴則(みやもと たかのり) 兵庫県養父市のさつき福祉会が運営する「たんぽぽワーク」から、「がっせぇアート」展に出品する数少ない作者で、第1回から毎回出品している。2015(平成27)年にアトリエに来ることになり、仕事が終わってから毎日歩いて通ってきた。吃きつ音おんはあるが、人ひと懐なつこく、だれに対しても丁寧な言葉づかいで好感を持った。 「花」、「星」、「家」、「おねえさん」は、よく描くテーマだ。画用紙の場合は、ひとつのテーマを順序よく並べて描くか異なるテーマを組み合わせて描くが、テーマの描き方自体は変わらない。 彼が絵を描き始めたのは中学生のころで、祖母がハサミを使うのをまねてチラシを細かく切って紙片にし、最初は三角の山を描いていた。そのうち仲間を描くようになり、高等部になって色が添えられるようになった。 この切手大の小さな絵は、一枚一枚完成させるのではなく、「紙を切る」、「下描きをする」、「色をつける」、「文字を書く」という作業を別々にまとめて行う。いまも家に帰ってから「おねえさん」、「花」などを日課のようにつくる。これらの小さな作品を何千枚も見たときは感動した。 大きながっしりした体からは想像できない、優しいタッチと繊細な図柄は、本人の心性とよくマッチしている。文/特定非営利活動法人がっせぇアート 茨木隆宏素材:フェルトペン、色紙・印刷済み用紙・カレンダーなどの紙の裏 サイズ:3~4㎝×2~3㎝※ほぼ原寸大

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