働く広場2018年10月号
7/36

5働く広場 2018.10東京都・池袋のサンシャインシティ。その一角にある屋内型テーマパーク「ナンジャタウン」は、テレビアニメや漫画のキャラクターにちなんだイベントやアトラクションが人気で、休日ともなれば朝から大勢の家族連れや若者でにぎわう。お祭りのような雰囲気の園内フロアと壁一枚挟んだ舞台裏は、通路のあちこちに小道具などが置かれ、パフォーマーをはじめ多くの従業員が忙しく動き回っている。そんなバックヤードの一室で、おそろいの綿シャツを着た4人がテーブルで作業をしていた。取材陣に気づくと一斉に顔を上げ「こんにちは」と元気な声で挨拶してくれた。彼らは、大手エンターテインメント企業「株式会社バンダイナムコホールディングス」の特例子会社「株式会社バンダイナムコウィル」のスタッフ(※2)たちだ。ここでは主に、チラシなどの折り作業や景品の袋詰め・加工、販売グッズの検品、清掃などを行っている。業務を委託している「株式会社バンダイナムコアミューズメント」テーマパーク営業部の源げん島じまめぐみさんが話す。「これまで仕事の合間にやっていた作業をお願いすることで、本来の業務である接客やパフォーマンス披露などに時間をかけられるようになりました。今月からは園内にも入ってもらい、イベント中の小道具の仕込み作業という新しい仕事もお願いする予定です」スタッフの金かな山やま達さと志しさん(25歳)に少し手を休めてもらって話を聞いた。金山さんが担当しているのは、ナンジャタウンの業務以外にも、新商品のパッケージサンプルや販促用玩具の製作、各店舗に配送するDVDの仕分け作業などだ。「もともと手先を使う作業が好きです。趣味で絵を描いたりプラモデルをつくっているので、自分に合っていると思います」と話す。最近ではパソコンを使い、ゲームアプリの動作チェック作業なども行っている。「会社の知的財産権にかかわるような大事な仕事を任せてもらっていることに、やりがいを感じています。周りの人がみんな明るくて、気持ちがいいですね」 バンダイナムコウィルは、玩具メーカーのバンダイとゲーム制作会社のナムコが統合した翌年の2006(平成18)年に誕生した。現在、社員92人のうち知的障テーマパークの舞台裏で清掃からスタート、10年かけ25業務以上にバンダイナムコアミューズメント・テーマパーク営業部の源島めぐみさん東京池袋のサンシャインシティ内にあるテーマパーク「ナンジャタウン」ナンジャタウンで働く金山達志さん(右)たち① グループ会社への地道な営業活動で、25種類以上の業務を受託② 一人ひとりの特性や長所・短所を活かした適材適所で、業務拡大③ 障害者職業生活相談員を配置し、一人ひとりを見守る体制④ 地方拠点での雇用や異業種との連携、テレワークが今後の課題POINTPOINTPOINT※1:本誌では通常「障害」と表記しますが、株式会社バンダイナムコウィル様の要望により「障がい」としています※2:株式会社バンダイナムコウィルでは障がいのある社員を「スタッフ」と呼んでいます

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る