エルダー2017年10月号
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2017.108アップにつながった。(3)体力が必要とされる厳しい作業環境の改善を目ざし、積極的な機械化を推進した。(4)新規出店の際に行っていた採用方法を見直し、「経験」、「やりがい」、「年齢不問」を強調することで経験のある高齢従業員の獲得を目ざした。(5)高齢従業員の知識や技術、ペア就労などが品質の向上に貢献し、直近決算3年間で2割近い生産性の向上が実現した。同社は、1907年に食品を小売する個人商店として創業し、有限会社、株式会社への組織変更を経て、現在に至っている。1982(昭和57)年には県内2番目となるコンビニエンススタイル(小株式会社きむらは1907(明治40)年に食品を小売する個人商店として創業、110年の歴史を誇る老舗である。地域のニーズに合わせた生鮮品の豊富な品揃えを強みとして店舗を展開し、業容を拡大しつつ地域に貢献できる企業を目ざしてきた。店舗数の急速な増加を支える人材の確保という喫緊の課題に対し、経験や技術を持った高齢者の雇用こそ成長戦略の柱と位置づけ、全社一丸となって取り組んできた。本事例のポイントは次の通り。(1)人材獲得競争が激化する地域で、従業員確保が喫緊の課題であったため、豊富な経験や技術を持つ高齢従業員を即戦力として位置づけ、高齢従業員を活用するための再雇用制度を見直した。(2)再雇用制度の上限年齢(65歳)を事実上廃止し、現行定年60歳時の50%であった再雇用後の給与水準を定年退職時の水準とした。また、継続雇用中の昇給実施が従業員のモチベーション(香川県高松市)株式会社きむら高齢従業員の経験と技術を成長の糧に生産性向上を実現高年齢者雇用開発コンテスト平成29年度厚生労働大臣表彰最優秀賞企業プロフィールⅡ企業の沿革・事業内容Ⅰ本事例のポイント株式会社きむら(香川県高松市)◎創業 1907(明治40)年◎業種 小売業◎従業員数 1,085人(60歳以上男女内訳)  男性(77人)女性(213人)( 内 訳 ) 60~64歳 126人 (11.6%) 65~69歳 132人 (12.2%) 70歳以上 32人 (2.9%)◎定年・継続雇用制度定年60歳。定年後は、希望者全員を65歳まで再雇用。さらに、運用で本人の就業意識があれば、年齢の上限なく再雇用。現在の最高齢者は81歳

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