エルダー2017年10月号
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2017.1018による事故防止といった月間目標を事業所内に掲示することで乗務員に対する安全運転の意識づけを行っている。また、月1回開催の安全衛生委員会では、事故防止・健康管理・接客マナーの3項目を必ず議題に入れ、体調管理・安全運転・気持ちのよいサービスの再確認を行っている。万一、乗務員が事故を起こした場合は、国土交通省所管の独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)の「運転者適性診断」を受けさせている。これは、自動車運送事業におけるドライバーを対象に、運転時の長所や短所といった癖をさまざま観点から測定するとともに、癖に応じたアドバイスを提供するというものである。同社では、診断結果をもとに事故を起こした乗務員と面談を行い、その後の改善をうながしている。(3)健康管理・安全衛生◦健康情報管理表に基づく健康管理従業員の健康管理を最優先課題とする一環として、従業員ごとに、疾病の有無、既往症、治療・通院歴などを一覧化した「健康情報管理表」を作成している。表は常務が管理し、3カ月ごとに更新している。健康状況が思わしくない乗務員に対しては、個別に面談の機会を設け、治療や精密検査の受診をすすめている。健康管理の基本は自己管理であることを絶えずアナウンスしている。最高齢の従業員も出勤時に必ず目視確認とアルコール検知器での確認を行っている。また、機器では現れない個人の体調も丁寧にチェックしてから職務に就くことを自らに課している。その真しん摯しな姿勢は、ほかの従業員の模範となっている。また、高齢従業員は体温変化の自覚症状が低く熱中症になりやすいため、休憩室内には自動販売機を2台設置。積極的な水分補給を行うよう体調の自己管理をすすめている。◦健康管理診断システムチェックリストを活用した健康管理体制の見直し2015年度から、当機構が提供する「健康管理診断システムチェックリスト」を活用し、自社の健康管理体制を見直している。同リストは、①健康診断と事後措置、②健康管理体制、③健康教育と疲労対策、④メンタルヘルス、⑤その他重要な産業保健活動の5項目について、実施状況を確認し、高齢従業員の健康維持・増進に向け現状を整理し、検討すべき問題点を明らかにするために開発されたものである。2015年度の診断結果では、安全衛生委員会が隔月でしか開催されていないなどの課題が散見されたが、その後の取組みにより、すべての項目において大幅な改善が見られた。◦健康管理キャンペーンの実施同社では、年3回の健康管理キャンペーンを設定している。4月が保健師による「生活習慣病予防のための適正飲酒・喫煙教育、食事面の自己管理」、8月が「過労運転による事故防止」、そして12月は「メンタルのセルフ管理・ライン管理実施」とそれぞれテーマが決まっている。今年度は保健師による健康相談(4月)と過労・熱中症予防対策(8月)が終了し、10月にはメンタルヘルスケア・ラインケアが予定されている。アルコール検知器での確認を行う最高齢統括社員(78歳)熱中症予防対策として休憩室内に自販機を設置

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