エルダー2017年10月号
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2017.10223回、しかも2日にわたって開催し、そのなかのどれかに出席すればよいという柔軟性が、会議に参加しやすい環境をつくっている。一方、同じ利用者の介護を担当するパートヘルパーの全員が一堂に会してのケース会議を随時開催、利用者に対するサービスの向上に努めている。ケース会議は、サービス提供責任者がパートヘルパーと直接面談する場でもあり、担当のパートヘルパーが利用者の希望に沿えるようにサービスの内容を見直す場でもある。2つの会議によって、コミュニケーションはより緊密になり、人材育成にも効果を生み出している。  また、年1回は全体的な研修会を実施しているが、どうしても参加できない職員はビデオなどで内容を共有することが可能である。訪問介護は複数で対応しているが、サービス提供時にはお互いに顔を合わせないため、定例会議や全体研修会は、職員同士が情報を共有できる格好の機会となっている。 介護福祉士の資格が必須の職務を希望する職員には、必要な情報の提供と受講勧奨を行っている。◦チーフ・ヘルパー制度  特に優秀な高齢のパートヘルパーは「チーフ・ヘルパー」に任命され、経験が必要となる利用者への対応にあたる。訪問介護では、玄関先でのレインコートの脱ぎ方にはじまり、利用者ごとの煮物の味つけの好みといったさまざまな気遣いが求められ、この制度は高齢職員のモチベーションの向上を図るだけでなく、高い志とスキルを継承していく後継者育成の任務もになっている。(3)職場環境に関する改善  ◦「活動記録用紙」と「ヘルパーノート」による緊密な連絡各パートヘルパーが訪問結果をヘルパーステーションに報告する際、定められた様式にしたがって要点を記載した「活動記録用紙」を提出することが義務づけられている。帰宅途中にヘルパーステーションに立ち寄り、手渡しするとともに口頭でも伝えることを徹底している。しかし、同じ利用者を担当するパートヘルパー同士の連絡としては不十分なため、ヘルパーステーションを介しての情報伝達とは別に、申し送り事項を詳細に記載した「ヘルパーノート」を活用している。申し送り事項を介護現場に残しておくことで、引継ぎの内容が確実に伝達されるようになった。利用者の体調や容態で気づいたこと、あるいは食事などに関する申し送り事項を記載する「ヘルパーノート」は、パートヘルパー同士の自発的なコミュニケーション・ツールとなっている。◦ヘルパーステーションの設置365日24時間連続した介護を実現するため、市内を東西南北の4つの区域に分割し、それぞれに「ヘルパーステーション」を設置して正規職員4~8人を配置、パートヘルパーの採用と配置を一元的に行うとともに利用者とのマッチングを図った。各パートヘルパーは訪問の結果をヘルパーステーションに報告すればよく、心おきなく介護に専念できる環境が整備された。◦オペレーションセンターの設置ヘルパーステーションとは別に、利用者の声を直接受け入れる仕組みとして市川市から委託を受け「あんしん電話受信センター運ケース会議では、利用者へのサービス向上を検討申し送り事項を伝えるヘルパーノート

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