エルダー2017年10月号
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エルダー23特集平成29年度「高年齢者雇用開発コンテスト」営事業」というオペレーションセンターを設置している。これは利用者宅に設置された非常ボタンを押すだけで、公社内の「あんしん電話受信センター」に自動的に緊急通報するもので、利用者の緊急を要するニーズに対して24時間で対応する仕組みである。正規職員がオペレーターとして常駐し、365日24時間の連絡体制を整えており、相談や救急車・ヘルパー派遣に対応する。職員が常時対応することにより、ヘルパーも安心して活動でき、24時間の訪問介護を実現させている。(4)健康管理・安全衛生パートヘルパーの健康管理は原則として自己管理とされているが、インフルエンザの予防接種などの費用補助を行っている。また、各課を代表する職員と衛生管理者、産業医から構成される安全衛生委員会を毎月開催し、職員の健康管理の促進を図っている。福利厚生面の施策では、福祉機関と提携し、職員が余暇を利用して温泉や観劇のレクリエーションを楽しめるよう支援している。(5)職員の声Aさん(66歳・女性)は同社の設立以来の職員でパートヘルパーとして月40時間勤務している。ヘルパーとして5年、サービス提供責任者として10年勤めた後、60歳で再びヘルパーに戻った。現在は代行専門だが「穴を埋める役柄に醍醐味を感じています。高齢者ならではの役どころとして使ってほしい」と語る。Bさん(72歳・女性)は同社の前身のころから介護にたずさわり、継続雇用で39年目を迎えるベテランだが、最初は週3日から始め、子どもの成長に合わせて仕事を拡大していった。利用者と相談しながら献立を決めるなど常に利用者に寄り添ったサービスに心を配っている。「利用者との出会いは自分自身が育つ絶好の機会でした」とBさん。Cさん(72歳・女性)は亡き夫のためにヘルパーを受け入れながら自らも同法人でパートヘルパーとして働き始めて18年目になる。「人の世話ができるヘルパーに生きがいを感じています」と話す。3人はいずれも直行直帰型のチーフ・ヘルパーで、継続雇用制度のもと、長く元気に働き続けている。高齢のパートヘルパーは一般財団法人の設立以前、市川市に法人が属していたときから勤務している人が多い。介護保険制度の導入によって独立採算が求められるようになり、時間単位で利用者間を移動するなど介護のサービスの在り方や働き方は大きく変わったが、昔からの「福祉を大切にする心」を忘れずにサービスを提供することを心掛けており、その姿勢が多くの職員を励ましている。世の中の在宅介護に対する期待が高まっているだけに、今後はさらに高度な内容を求められることが予測されるが、「いつでも・どこでも・だれにでも」を理想に掲げ、365日24時間の在宅訪問介護を実現した同法人には、困難を喜びに変える力があふれている。チーフ・ヘルパーとして活躍するCさん(左)、Aさん(中央)、Bさん(右)

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