エルダー2017年10月号
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エルダー25特集平成29年度「高年齢者雇用開発コンテスト」き、労働大臣賞を受賞した。1997(平成9)年から製造部門のインドネシアや中国などへの海外移転を開始し、2000年には海外移転が完了するとともに、国内製造部門の生産活動を縮小した。現在は静岡県内に6店舗を有し、県内仏壇販売実績は23年連続1位を継続している。2016年に第9回「ワークライフバランス大賞」の大賞を受賞するなど、働き方改革を積極的に進める企業としても注目を集めている。お佛壇のやまき静岡本通店の外観働時間を4時間に抑制しながら1週間の出勤日数を5日にし、一般従業員の半分に相当する週あたり20時間勤務を可能にすることで、高齢従業員の体力の衰えに対応してきたが、制度導入から約5年が経過すると65歳を超えて雇用延長した従業員が同制度を選択することが減少した。従業員から聴取したところ、定年を機に働き方に一つの区切りをつけ、農作業または趣味や家庭生活を充実させたいという意向があり、そのためには「まとまった自由な時間が必要」という希望を確認した。このため同社では、従業員の声を受け止め、新しい制度の創出へと足をふみ出した。ので、退職前に該当者と面談を実施し、本人の希望を聴取したうえで70歳まで継続雇用している。65歳以上の従業員は定年前と同様のフルタイム勤務が可能である。ま(1)制度に関する改善◦定年制度同社では65歳を定年としている。定年退職は65歳の誕生日を迎えた後の年末(12月31日)となる同社の従業員数は35人で、そのうち40歳以上の中高年齢層は30人と全体の85%を占める。これは、同社の職務において仏事などの豊富な知識が求められることや高齢世代に寄り添える販売員が必要とされていたため、高齢のベテラン販売員の確保を最優先してきたことが背景にある。超高齢社会の到来という時代の波を受け止めた同社は、2012年に希望者全員再雇用制度の上限年齢を65歳から70歳へ引き上げた。同年、当機構の高年齢者就業形態開発支援事業に取り組み、1日4時間からの短時間勤務制度「高齢者スポット勤務制度」を策定した。同制度により、1日の労Ⅳ改善の内容Ⅲ高齢化の状況、職場改善などの背景と進め方

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