エルダー2017年10月号
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エルダー39るなどの取組みにより、安全意識の高揚に努めるとともに、従業員の体調管理を徹底。従業員の安全運転に対する一層の意識向上を図っています。運送業界では、新規就業者の減少と高齢ドライバーの退職により人手不足が深刻化しています。同社においても同様で、知識や経験の豊富なベテラン従業員がなるべく長く、意欲をもって無理なく働ける職場環境を整えることが重要と考え、2009年という早い段階で、定年を65歳に引き上得し、県内有数の企業に成長しました。現在、福井市の本社・営業所のほかに、石川県、宮城県にも営業所を置き、住宅関連商品などの一般貨物や、LPガス・石油類をタンクローリーで運ぶ輸送事業、引越し業務などを得意とし、年々高まるこれらのニーズに応えています。現場では、各種安全教育、健康管理、車両管理の徹底はもとより、朝礼、社内コミュニケーションの充実、従業員から募集した安全標語を掲示す[吉川アドバイザーから]「主役である高齢者一人ひとりが、仕事を通じて活かされるための雇用制度や職場環境はどうあるべきかを丁寧にアドバイスすることを心がけ、日々活動しています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆吉川忠博アドバイザーは、福井支部高齢・障害者業務課に所属する高年齢者雇用アドバイザーです。  同支部の伊夫伎課長は、「吉川アドバイザーは、主に人事・労務管理、特に中小企業の賃金・労働時間・人事管理制度の改善、能力開発のスペシャリストとして多方面に活躍し、アドバイザーとしては1995年から活躍している大ベテランです。高年齢者雇用開発コンテストの周知についても意欲的に取り組まれ、2014年度には相談援助を行った企業が同コンテストの機構理事長表彰努力賞を受賞しています。プライベートではウォーキングに熱心で、日を分けて福井から日本橋までを踏破中とのこと。公私ともに充実されており、まさに『生涯現役』を体現されています」と吉川アドバイザーを紹介します。◆福井支部では、6人の高年齢者雇用アドバイザーが福井県内の事業所訪問を通じて、各企業のニーズに応じた高年齢者雇用にかかわる相談・助言活動を行っています(2016年度の相談件数は403件・訪問事業所数387社)。事業所やハローワークから要請があれば、アドバイザーが訪問をしています。◆相談・助言は無料で行っています。お気軽にお問い合わせください。●福井支部高齢・障害者業務課住所:福井県越前市行松町25-10 福井職業能力開発促進センター内電話:0778(23)1021アドバイザー歴:22年(68歳)アドバイザー吉川忠博げ、希望者全員70歳まで継続雇用する制度を整備。もともと年齢にかかわらず、社長以下全員が安全に対する緊張感を高める一方で、アットホームな社風を育んでいたこともあり、これらの整備はスムーズにすすめられたといいます。その後も生涯現役で働くことができる職場づくりを目ざし、現在一定条件のもと、70歳を超えてからも継続雇用されている方もいます。継続雇用者への対応を改善竹原運輸では現在、60歳以上の従業員が3割近くを占め、70歳以上の方も8人います。最高齢者は75歳。平均年齢は54歳です。吉川アドバイザーは、2015年9月に高年齢者雇用アドバイザーとして同社を初めて訪問し、「男性が多数を占める職場ですが、従業員同士が明るく言葉を交わしており、来訪者に対してもみなさん屈託のない笑顔であいさつをしてくれました。定年後のベテランの方も活き活きとしている様子でした」と、当時を振り返ります。このとき、同社で人事を担当する齊藤洋一社長室長から、生涯現役の職場づくりに向けた取組みとして、継続雇用者の勤務について改善したことを聞き、感心したといいます。改善の内容は、「希望に合わせた働き方への対

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