エルダー2017年10月号
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2017.1042職場づくりに働けるで安全健康ケーススタディ一般社団法人日本労働安全衛生コンサルタント会 編今回は、比較的低い位置での墜落・転落に焦点を当てて、解説します。厚生労働省・都道府県労働局の資料によると、墜落・転落による休業4日以上の被災労働者数(2011(平成23)年から2015年の5年平均で全2万186人)をその起因物で分類すると、はしご等(脚立、はしご、作業台等)が最も多く(約23%)、次いでトラック(約22%)、階段・桟橋(約15%)の順となっています(図表1)。 はしご等は手軽に使用できるので、墜落・転落の危険をそれほど感じずに使用してしまうのではないでしょうか。高さが2m未満しかない脚立から転落して死亡あるいは重篤災害になった例も多数あります。1 脚立起因の災害事例 天井クレーンを用いて完成検査中、玉掛け作業者が脚立上から転落し死亡(職場のあんぜんサイト労働災害事例 No・101066より)【災害発生状況】 工場内で完成した空調設備の客先立合い検査を行うため、天井クレーンを用いて空調設備の一部であるフィルター取付け下枠を移動させ、次いでその上に同じサイズの上枠を移動させ荷卸し後、上下枠をボルトで結合し、玉外しを行おうと箱枠の側に設置した脚立に上がり作業していたところ、玉掛け作業者が労働安全コンサルタント 山口忠ただ重しげケーススタディ第6回 比較的低い位置での墜落・転落図表1 はしご等からの墜落・転落被災者    (H23-27年5年平均、休業4日以上)出典:厚生労働省・都道府県労働局パンフレット全20186人はしご等はしご等:脚立、はしご、作業台など階段・桟橋その他約23%トラック約22%

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