エルダー2017年11月号
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エルダー11特集平成29年度「高年齢者雇用開発コンテスト」料理することも食べることも大好きという短時間正従業員の2人にお話をうかがった。徳とく田だ妙たえ子こさん(70歳)は、ほぼ10年選手。煮炊きなどの名人で、75歳定年引上げで定年が延び、「以前なら定年でした。すごくありがたいことです」と笑顔を見せる。「働くことが楽しいので、職場のみなさんに迷惑をかけないところまで働きたいです。鍋が持てなくなったら辞めます。何しろ家庭の鍋とは大きさも重さも違いますから」と笑う。また、大だい良ら宏ひろ子こさん(63歳)はまだ定年まで時間があるので、「具体的に考えたことはありません」と語る。2人とも健康で、徳田さんは、「仕事があると気がはっているせいか、風邪もひきません。持病があるのですが、通勤と仕事のおかげで一度も入院したことはありません」という。一方、大良さんも「以前は腰が痛くてスポーツジムに通っていましたが、徒歩通勤をするようになり、それが健康によいみたいです」。2人とも働くことで健康が維持されているという。仕事の励みは2人とも同様だった。それは「おいしかった、また来るよ」というお客さまからかかる声だ。「おかずの種類も豊富でみんなとってもおいしい、といってくださるのが、私たちには何よりです」と徳田さん。「働こうと思えば働く職場はあるはずです。年だからとあきらめないで、私たちのように楽しく働ける場を探してください」と2人はシニアにエールを送った。果、従業員間の融和が進んだ。また、スタッフが年次有給休暇を取得する際、ほかのスタッフに計画的に役割を当てはめることができ、休暇の取得が容易になった。さらに、従業員の就労意欲も強くなり、職場改善のための声も出るようになった。料理のメニューやつくり方、食器の交換時期などに提案が出るようになり、経営にも大いに貢献している。(3)作業の軽減と安全高齢従業員が多く働く職場として、作業負担の軽減には気を遣っている。重労働のひとつが野菜のカットだ。作業負担軽減のために、現在ではカット野菜を購入している。ただ、年齢を重ねても、作業に習熟しコツを覚えており、作業の効率はほとんど落ちないという。安全面では、シフトごとに調理場の床は掃除しているが、油で汚れた床は転倒の危険性が高いので、定期的に業者による清掃を行っている。社名を「セブンレストランシステム」としたのは、石川社長がコンビニエンスストアを経営していた経験から、接客や品揃え、鮮度管理、クリンリネス(清潔さの保持)などのコンビニシステムを取り入れていることに由来している。クリンリネスは明るく清潔感を維持することを目ざすもので、清掃や衛生管理を徹底することで、従業員の安全と衛生にもよい影響を与えているという。おかずを調理中の大良宏子さん元気に煮炊きをする徳田妙子さんⅤ高齢従業員の声

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