エルダー2017年11月号
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162017.11るコースの設定、70歳以降も雇用する制度の整備も行った。(2)高齢従業員を若手従業員の相談相手とする「メンター制度」を導入した。(3)ジョブ・カードをモデルとしたカードを活用し、自己研さんに役立てている。(4)メンタルヘルスケアにも配慮し、保険会社に委託して24時間相談サービスを導入した。(5)従業員の声を吸い上げる意見箱を設置して、風通しのよい職場づくりに努めた。93年4月、長野市に設立。同年6月、長野県公安委員会から警備株式会社全日警サービス長野は1993(平成5)年に設立した警備会社で、工事現場での交通誘導警備や施設の常駐警備、各種イベント警備など多様なニーズに対応し、成長してきた。交通誘導警備などを行う従業員数では県内最大規模であるとともに、専門的な知識と資質の向上に努め、確実に実績を積み上げている。警備業界全体に人手不足の状況が続いているなか、同社の浅あさ妻つま豊ゆたか代表取締役社長は「警備の仕事は人の力で行うもの。人は財産」と考え、従業員を大切にし、だれもが能力を発揮し、いきいきと働ける職場づくりを進めている。まずは全従業員の3分の1近くを占める高齢従業員にとって働きやすい環境を整え、仕事に対するモチベーションの高揚と社内コミュニケーションの活性化を図ることに努めて取組みを実施した。 本事例のポイントは次の通り。(1)定年を65歳に引き上げると同時に、65歳まで定期昇給する賃金制度を構築。また、65歳以降も正規社員として雇用延長す同社は、株式会社全日警(東京都中央区)の系列会社として19企業プロフィール株式会社全日警サービス長野(長野県長野市)◎創業 1993(平成5)年◎業種 警備業◎従業員数 266人(60歳以上男女内訳)  男性(82人)女性(5人)( 内 訳 ) 60~64歳 45人(16.9 %) 65~69歳 31人(11.7 %) 70歳以上 11人( 4.1%)◎定年・継続雇用制度定年は65歳。希望者全員70歳まで正規社員として継続雇用、希望により非正規社員として雇用延長も可能。以降、制度はないが個別面談により上限なく雇用延長。現在の最高齢者は78歳(長野県長野市)株式会社全日警サービス長野高齢従業員が若手従業員のよき相談相手となりすべての従業員がいきいきと働ける職場環境をつくる高年齢者雇用開発コンテスト平成29年度高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長表彰優秀賞Ⅰ本事例のポイントⅡ企業の沿革・事業内容

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