エルダー2017年11月号
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エルダー17特集平成29年度「高年齢者雇用開発コンテスト」さらに65歳の定年を迎えた正規社員については、健康状態、意欲などにより処遇は正規社員のまま雇用を延長するコースも設定した。また、63歳までの非正規社員には、試験(筆記・実技)と面接により、正規社員への道をひらいた。これらにより、60歳以降も意気配りのある警備を実践している同社において、人生経験の豊富な高齢従業員は周囲の模範となって活躍できる財産であり、一人でも多くの高齢従業員に安心して長く働いてもらいたいと浅妻社長は高齢従業員の存在を語る。また、2014年に浅妻社長が着任した際、会社全体にモチベーションの低下、意思疎通の不足、活気の欠如が感じられた。このような状況から、高齢従業員をはじめ、全従業員がいきいきと働ける職場改善を目ざすことにした。(1)制度に関する改善◦定年年齢の引上げと65歳以降も正規社員の道をひらく2017年4月、定年年齢を60歳から65歳に引き上げ、70歳まで希望者全員を継続雇用することとした。同時に賃金制度を改め、65歳まで定期昇給を行うこととした。ここ数年、業務の依頼は増え続けており、新卒、中途採用ともに募集をかけているが、いずれの応募者も少人数にとどまり、人手不足の状況が続いている。同社では正規従業員の231人中60歳以上は65人、非正規従業員も含めると266人中87人が60歳以上であり、全体の32・7%を占めている。70歳以上は11人で、最高齢従業員は78歳である。3分の1近くを占める60歳以上の従業員は、業務の中核をになう人も多い。まごころをこめた警備、業務に関する認定を受け、業務を開始した。以来、警備という仕事を通じて「安心」、「安全」を人々に届けることに専心し、長野県全域と新潟県にネットワークを持つ企業へと成長。現在、長野県内8拠点、新潟県内1拠点の合計9拠点にて警備業務を行っている。業務内容は、1号警備業務(施設警備)、2号警備業務(雑踏警備、交通誘導警備)を中心に、3号警備業務(貴重品運搬警備)、4号警備業務(身辺警備)にも対応。警備業法に定められた4種の警備業務すべてをになうことのできる県内屈指の警備会社として実績を積上げ、信頼を集めてきた。現在、日々の交通誘導警備をはじめ、諏す訪わ大たい社しゃ御おん柱ばしら祭さい、善ぜん光こう寺じ御ご開かい帳ちょう、長野マラソンなどの大規模イベントでは警備計画の作成・調整の段階から委託され、縁の下の力持ちとして一つひとつの職務をまっとうしている。全日警サービス長野の本社外観浅妻豊代表取締役社長は従業員と同じ目線に立ち職場改善に取り組んでいるⅣ改善の内容Ⅲ高齢化の状況、職場改善などの背景と進め方

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