エルダー2017年11月号
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エルダー19特集平成29年度「高年齢者雇用開発コンテスト」(4)健康管理・安全衛生・その他◦24時間相談サービスの導入警備の現場は、屋外が大半であり、雨や雪の日もある厳しい環境下で業務にあたることから、毎日の健康管理に留意し、心身の健康管理に積極的に取り組んでいる。日常的な声かけや目配り、気配りは、営業所長だけでなく従業員全員で行うこととしている。さらに、身体的な健康管理に加えて、メンタルヘルスケアも重視し、保険会社への委託で、2015年度から24時間のカウンセリングサービスを利用できるようにした。同サービスは、従業員とその家族からの健康相談、メンタルヘルスケアなど生活を営むうえでの多様な相談を受けつけている。◦福利厚生の充実を図る休暇は大いにリフレッシュをしてもらいたいとして、会員制リゾートホテル会員権を購入し、従業員が利用できるようにしている。利用を促進するため、利用料の半額は会社が負担している。また、発注元などから評価の高かった年間功労者には、利用料を全額会社負担する制度も創設し、利用をうながしている。◦意見箱の設置本社と全営業所に2015年度から意見箱を設置し、従業員の声をすくい上げる仕組みをつくった。意見箱は、社長のみが開くことができ、意見のすべてに対し、社長が返答する。これまでに寄せられた意見には、業務改善のための提案などが多く、意見箱そのものが職場改善に役立っている。定年後も継続雇用で働くAさん(65歳・男性)は、勤続19年。国道維持に関する規制その他誘導業務に職長として従事し、現場で指導・指示をになう。周囲からの信頼は厚く、定年後も「体力・気力の続くかぎり働きたい」と話す。勤続15年のMさん(64歳・女性)は、道路工事の誘導現場で職長を務め、日々安全の確保に貢献している。「定年制度が改定されたので、健康なうちは働いていたい」と考えている。同社で最高齢のKさん(78歳・また、浅妻社長は自らも警備の現場で従業員と同じ仕事をになうとともに、各営業所に頻繁に顔を出し、従業員の立場に立って話を聞く機会を大切にしている。このことによって従業員から「職場の風通しがよくなった」、ある高齢従業員からは「会社が自分たちのことを考えていてくれることを実感できた」との感想が聞かれるようになったという。男性)は、勤続9年。契約社員として月15日、複合施設の駐車場内で車や歩行者の誘導業務に就いている。「仕事中は常に緊張感を保つようにしています。無事故で仕事を終えたときの達成感や安堵感、また、歩行者から温かい言葉をかけられたとき、仕事をしていてよかったと感じます」という。同社では、職場改善の取組みは端緒についたばかりと考えており、今後も改善を図っていくとしている。現在、60歳以上の人事評価制度の構築を検討している。Kさんは従業員のなかで最高齢者で、78歳道路工事の誘導現場で職長として活躍するMさんⅤ高齢従業員の声

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