エルダー2017年11月号
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242017.11︵3︶高齢従業員の活躍の場を広げるため、運送事業の長距離便から近距離便へのシフトを進め、高齢従業員の運転負担を軽減させるほか、新たな事業を開始して、運送業務を続けることがむずかしくなった場合に職種転換を行うことで継続勤務を可能にした。︵4︶高齢従業員の積極的な活用を図るために「運行管理システムの高度化」と「二次健診受診の徹底」を実施した。有限会社八千代運輸倉庫は1980︵昭和55︶年の創業以来、運送業、倉庫業、自動車整備業、燃料販売業と物流にかかわる事業を多角的に展開してきた。同社の地域は過疎化が進み、人口減少に加えて若年者が都市部に就職するなど慢性的な人材不足の状況にあった。このため、現有の従業員ができるだけ長く働き続けられる職場環境の構築が喫緊の課題であった。そこで、長年の経験と技術を持つ高齢従業員の戦力化を図り、本人が希望すれば「生涯現役」が実現できる体制づくりを目ざして、全社一丸となって取り組んできた。本事例のポイントは次の通り。︵1︶2012︵平成24︶年に定年年齢︵60歳から65歳に︶と継続雇用制度の上限年齢︵65歳から70歳に︶の引上げをそれぞれ実施した。︵2︶継続雇用制度の上限年齢の引上げとともに、賃金制度の見直しや柔軟な勤務形態を導入、能力に見合った役職登用を実施した。業、自動車整備業の分野で業容を拡大してきた。現在は本社事業所のほかに事業拠点を4カ所展開し1980年創業の有限会社八千代運輸倉庫は、広島を拠点として物流全般にかかわる運送業、倉庫Ⅱ企業の沿革・事業内容(広島県安芸高田市)有限会社八千代運輸倉庫高齢従業員の豊かな経験を活かし元気に働き続けられる職場づくりに挑戦高年齢者雇用開発コンテスト平成29年度高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長表彰優秀賞企業プロフィール有限会社八千代運輸倉庫(広島県安芸高田市)◎創業 1980(昭和55)年◎業種 運輸、倉庫業◎従業員数 104人(60歳以上男女内訳)  男性(24人)女性(1人)( 内 訳 ) 60~64歳 12人(11.5%) 65~69歳 11人(10.6%) 70歳以上 2人( 1.9%)◎定年・継続雇用制度定年は65歳。再雇用制度により上限年齢70歳、運用によって71歳以降も再雇用を継続。現在の最高齢者は72歳Ⅰ本事例のポイント

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