エルダー2017年11月号
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2017.1138職務にあたっています。40歳で入社するまでは、同業他社で働いていましたが、1995年にメイキョーに移り、現在に至っています。同社入社後、廃棄物処理施設技術管理者を取得しました。汚泥、し尿を浄化して、市民の快適で安全な生活環境を守ることが自らの使命だと語る田原さん。日々の仕事では「排出する水処理基準を維持、堅持することがもっとも大切です」と話します。仕事自体は各設備のチェックや記録など「市民の安全な生活や環境を守ることに、少しでも貢献できることがやりがい」と語ります。田原さんは高齢者といわれるようになったこのきます。現場で先輩からじかに学んだ知識や経験は、資格取得試験でも発揮されているといいます。早川アドバイザーは、「高齢従業員は若年層への指導・教育にあたり『役に立っている、必要とされている』と達成感を感じながら働くことができ、若手従業員に体力的に負担となる作業をフォローしてもらうなど、お互いを必要とし、活かし活かされる風土が構築されています。若手の指導にあたることで、高齢従業員にとっては、長く働き続けていく健康管理に対する意識も高まり、組織全体が健康志向で活気あふれるものとなっています。また、それによって働く意識、能力が高まるという好循環が実現しているのでしょう。あくまでも自然体で高齢者雇用がなされて、うまくかみ合っていると感じます」と話します。定年後もプロフェッショナルに働く今回、定年後も技術者としてプロフェッショナルな仕事ぶりを発揮している、高齢従業員のお2人に話を聞きました。田た原はら社たか先ゆきさん(65歳)は、週5日のフルタイムで、北ほく杜と市し北部ふるさと公苑内にある北部管理事務所にて、し尿処理の運転監視、管理業務に従事しています。今年の9月に定年を迎えましたが、会社からの要請もあり、引続き責任者として同じ年齢にかかわらず、有資格者が重宝される同社は、その業務内容の特性から、上下水道、環境、電気関係など、会社の事業に求められる資格の取得を会社として奨励しています。受験費用を2回まで会社が負担するなど資格取得を支援。現在、従業員は下水道処理施設管理技士、電気工事士、危険物取扱者などさまざまな資格を取得しており、法定資格数はおよそ50種におよびます。未取得者はもちろん、さらなる資格取得も声かけなどでうながしています。遠山部長は「いまは電気関係の資格を持っている人が少ないので、資格を取得している高齢従業員には、『定年後も働き続けてもらいたい』と伝えています」と話すように、資格の所持が高齢従業員の長期就業につながっています。ベテランと若手の「ペア就労」で技能伝承同社では、特に制度や仕組みを設けているわけではありませんが、専門的職務の経験・技術を若手従業員に伝承していくことを目的として、高齢従業員と若手従業員のペア就労を基本としています。若手は下水道施設の点検に同行して先輩の指導を受けながら、だんだんと技術を身につけてい汚水処理設備の運転監視を行う田原社先さん

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