エルダー2017年11月号
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エルダー39山中にある事務所のまわりを環境整備する高齢者こと、と定年後だからという妥協は一切なく、真しん摯しに仕事に向き合っています。メイキョーのペア就労については、若手と一緒に働くことで、日々張合いを感じているとのこと。持ち前のリーダーシップと行動力が後進の指導にも発揮されていました。モットーはエンジニアらしく「常に現場から学べ」。「これからも健康に気をつけて勤めたい」と、抱負を語ってくれました。新しい職域の拡大に貢献同社は2011年ごろから、高齢者の新たな職域の拡大にも取り組んでいます。他企業を定年退職し、職業訓練センターなどで造園の技能訓練を数年で、若いころには決して感じることがなかった2つの感情が湧くようになったといいます。1つは、毎日、出勤して仕事ができることに感謝するようになったこと。そして、仕事が生きがいと感じられるようになったことです。いまは奥さまと一緒に、自宅の畑で収穫した野菜を中心にお米を三食しっかり食べ、早寝、早起きを心がけて、健康に気をつけながら、70歳まで引続き勤務したいと考えているそうです。中なか澤ざわ高たか司しさん(66歳)は、精密機器メーカーの製造部門に定年まで勤め61歳のときに同社に入社しました。甲か斐い事業所で、上水道施設、峡東浄化センターでの下水道施設の維持管理を担当し、機械の設備点検などをしています。中澤さんはほかの正社員と同様に、週5日間フルタイムで勤務しています。朝は午前7時30分に出勤し、毎朝、水源の管理をすることから中澤さんの1日は始まります。水源の採さい水すいを行い、汚れや匂いを検査。午後は別の施設の機械点検を行っています。仕事に関連して取得している資格は、公害防止管理者です。中澤さんに仕事のやりがいについて聞くと、「設備の点検整備は、前職で精密機械を製造していた経験が活かされますので、特にやりがいを感じます」と語ります。「確実・迅速」は仕事をするうえで一番大切な受けた人たちを、環境整備員として雇用し、年3回ほど各施設内の草刈りや落葉整理、年末の清掃業務に従事してもらっています。「事務所周りの整備作業は、以前は社員が兼務で行っていましたが、定年後、植木の技術を学んだ人たちが働き口を探していると聞き、お願いしました。資格がある人に任せた方が効率的で、植木なども美しくなったので、それからは継続的にお願いしています」と遠山部長は話します。今後も、「定年後、年齢制限を設けず、技術力や体力、意欲があれば継続して働くことができる職場環境づくりをしていく」というメイキョー。課題は、高齢従業員が有する貴重な知識や経験を後輩に的確に伝承されるよう、一緒に仕事ができる時間を確保することだといいます。また、今後はライフスタイルに応じて、無理なく柔軟に働き続けられる勤務形態や、労働時間の設定も必要だと考えています。              (取材・西村 玲)ペア就労で若手従業員と業務にあたる中澤高司さん

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