エルダー2017年11月号
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職場づくり職場づくり働ける職場づくりに職場づくり職場づくり働ける働けるで安全健康41していなかった。⑦カフェインの多量摂取……眠気防止のため、日中は頻繁にコーヒーや栄養ドリンクを飲んでいた。⑧就寝直前までの仕事、パソコン、睡眠時間……仕事を持ち帰り、帰宅後も遅くまでパソコンで作業をし、週に何日かは睡眠時間が4時間程度であった。⑨活動量の低下……週に1日は丸1日の休みだが、最近は仕事の疲れをとるために、朝は普段より遅めに起きて、日中は家の中でのんびり過ごすことが多かった。⑩喫煙習慣……20歳ごろから1日15~20本のタバコを吸い、就寝直前に1本吸ってから布団に入る習慣があった。(2︶OSAの発症や悪化にかかわる要因 まず、OSAの発症や悪化にかかわる一般的な要因と、特に高齢者において注意すべき点について、紹介します。 OSAの原因は主に、肥満、加齢、顔の骨格︵小さい顎や後退した顎︶にあります。肥満によって舌が肥大し、さらに首周りの脂肪の増加により、上気道が圧迫されやすくなります。また、加齢による変化で上気道を開く筋の緊張が低下し、就寝中に気道が狭くなりやすくなります。さらに、日本人には、顎が小さく、もともと口のなかやのどの奥の空間が狭い人が多くいます。そのような人は、たとえ肥満体型ではなくとも、わずかな体重増【災害発生事例︼ ある日の18時ごろ、仕事を終えたAさん︵63歳︶が、営業車を運転して帰社する途中、いつの間にかうとうとしてしまい、気がつくとカーブを曲がりきれず、民家の塀に衝突してしまった。 事故後、Aさんが日ごろから日中も強い眠気を感じていることを心配した家族にすすめられ、Aさんは医療機関を受診。診察と検査の結果、重度のOSAと診断された。(1︶Aさんの症状や生活状況①日中の症状……これまでにも、運転中に強い眠気に襲われ、うとうとしてセンターラインを越えかけたことや、信号待ちで居眠りをすることがあった。また、職場でもデスクワーク中に眠気や集中力の低下を感じることが多かった。②睡眠の様子……40歳ごろから、睡眠中のいびきを指摘されるようになり、酒を飲んだあとは特にいびきが大きいといわれていた。③夜間の中途覚醒、頻尿、熟じゅく眠みん感かんの欠如……毎晩必ず1~2回、トイレで目が覚め、寝覚めがすっきりせず、平日は十分に休めていない気がしていた。④体重増加……事故当時63歳、身長165㎝ 、体重76㎏ 、BMI 27・9で、体重は20歳のころと比べ20㎏ 程度増加していた。⑤飲酒習慣……数年前から寝つきにくくなり、夜中や朝早くに目が覚めることが増え、よく眠れるようにと毎晩酒を飲むようになった。1回の飲酒量も徐々に増えていた。⑥鼻はな疾しっ患かん……以前からアレルギー性鼻炎があり、症状がひどいときは鼻づまりのため頭がぼんやりすることや、就寝時、寝つきにくいこともあった。事故当時、薬は使用エルダー

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