エルダー2017年11月号
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2017.1148再就職支援シニアが活躍できる 65歳まで働ける雇用環境が整備されるなか、セカンドキャリアとして、またはライフプランにあわせて、別の企業に再就職する選択肢も重要になってきている。本連載では、シニアの再就職支援に積極的な団体に焦点をあて、シニアがいきいき活躍できる再就職支援の実際を紹介する。第回1公益財団法人東京しごと財団「しごとチャレンジ65」「東京しごとセンター」の取組み①がねらいだ。職場体験の期間は、おおむね1日3時間程度、最大3日間。体験の受入れ先は、専属のシニア活用開拓員が、高齢者雇用に意欲のある企業を訪問し、開拓している。同センターの篠田高志しごとセンター課長は、この事業を開始した背景について、「シニアコーナーの新規利用者数に占める65歳以上の割合が年々大きくなり、3分の1を超えるほどです。65歳以上の方の就労意欲は非常に高まっています。しかし、65歳以上になると雇用環境はまだ厳しい状況にあります。また、年齢が高くなるほど、求人、求職のどちらにも採用・就職に対する不安が増します。そこで、職場体験の場を提供して、両者の理解を深めようと考えました」と話す。職場体験は、求職者にとっては未経験の職種や企業の雰囲気を体験する機会となり、企業にとっては高齢者を実際に雇用することへの理解を深める機会となり、両者のミスマッチを解消するメリットがあるといえるだろう。就業相談で能力や強みを引き出す「しごとチャレンジ65」の利用を希望する求職者は、まずシニアコーナーに登録する。職場体験の前に、シニアコーナーでアドバイザーが求職者の就業相談に対応し、職務経験や興味のあることなどから能力や強みを引き出し、それぞれに適した職場体験先を提供している。年間8000人のシニアが登録「東京しごとセンター」は「しごとに関するワンストップサービスセンター」として、2004(平成16)年に東京都が設置した機関(事業の管理運営は公益財団法人東京しごと財団)である。ヤングコーナー、ミドルコーナー、シニアコーナー、女性しごと応援テラスがあり、各年齢層などに適したきめ細かな就業支援サービスを提供している。職業紹介ではハローワークと連携し、2016年度の新規利用者数約2万6000人のうち約1万5000人が就職している。シニアコーナーは、55歳以上を対象として、就業相談、ハローワークと連携した職業紹介のほか、就職支援のための講習や各種セミナーなど多様な支援を展開。同コーナーの昨年度の新規利用者数は約8000人で、そのうち約2000人が就職している。今回ご紹介する「しごとチャレンジ65」は、65歳以上を対象とした就職支援事業として、2015年10月にスタートした。職場体験の機会をつくる「しごとチャレンジ65」の最大の特徴は、65歳以上の求職者が実際の仕事を体験して就職を目ざす、職場体験の機会を設けていること。体験を通して、求職者と企業の双方の理解を深めることで、就職へとつなげていくの

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