エルダー2017年11月号
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エルダー53えるだぁ最前線えるだぁ最前線が来てくれ、場合によっては相談に乗ってもらうなど、社内コミュニケーションもよくなり助かっている』、という評価をいただいています。それから交通費は支払ってもらうことが多いですね」と富澤社長は述べる。短時間就労者が多いことから、手間がかかる割には会社の収入は少なくなるが、「経理財務のスキルを持ったシニアスタッフを中小企業に派遣するのが私どもの第一の目的であり、ビジネスモデルです。売上げがすべてではありません」というのが富澤社長の弁である。東京・千代田区にあるオー・エイ・エス株式会社(以下、「OAS」)はコンピューターソフトウェアなどの開発・販売会社。すでに設立から40年を超え、従業員数はおよそ200人と成長を続けている。同社ではシニア経理財務から派遣されたスタッフが2人働いている。坪井好よしみさん(68歳)と高梨順子さん(62歳)だ。同社への派遣期間は、9月末現在で坪井さんが約3年、高梨さんが約7カ月。坪井さんは化か繊せんメーカーに勤め、米国とフランスとの合弁企業に勤務経験があり、英文経理派遣先でスキルを発揮し活躍良好な人間関係の構築にも評価のエキスパートである。2013年にOASはミャンマーに初の現地法人をつくり、海外経理業務に精通した人材を求めていた。要請を受けて坪井さんが派遣されることになった。スキルと人間性を考えての坪井さんの派遣だ。発展途上にあるミャンマーでは会計の制度はあっても、どのように運用されているかは不明なことが多かった。坪井さんは、ミャンマーでの取引きの仕訳が適正かどうかを現地とのやりとりで確認し、日本語の貸借対照表などに落とし込んでいく。こうしてOASは現地の経営の状況を把握することができるようになった。坪井さんはやりがいについて、「仕事は大変ですが、問題が解決したときに、一番のやりがいを感じます」と笑顔で答えた。坪井さんは勤務のかたわら20年以上、週3日、健康管理のためにジムに通っている。「体はいたって健康です。ジム通いと、直面している仕事の問題をどう解決しようと考えることが、体によいのでは」と付け加えた。坪井さんは1日5時間、週2日の勤務を続けている。空いた時間を活用したいと派遣就労している坪井さんだが、この先の就労期間の目安をあげれば2年ほどだろうという。つまり70歳だ。「趣味といえば読書になりますが、時間がなくて読みたい本が積み上がるばかりです。これからは読書の時間をつくっていきたい」ということが、その背景にある。高梨さんは団体職員として経理や会議・大会の設営や運営を行っていた経験があり、給与計算なども得意だ。OASでは、フルタイム勤務で、伝票の起票や会計ソフトへの入力、給与計算、月末の支払いの準備などに忙しい。やりがいを感じるのは、「あれこれとたずねなくても、徐々に仕事ができるようになってきているので、少しでも役に立っていると思えたときです」と語る。週5日での就労のために、「最近では体力をミャンマーの現地法人の会計業務にたずさわった坪井好さんフルタイムで給与計算などの業務をこなす 高梨順子さん

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