エルダー2017年12月号
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特集エルダー11テレワークが創る多様な働き方アに参加」、「テレワークでも問題なくコミュニケーションを取りながら仕事ができるので、災害時やインフルエンザ流行時でもテレワークで問題なく仕事ができると実感できた」など、さまざまな声があがっていました。おわりに4テレワークに対して不安や懸念があり否定的だった人も、トライアルで実施してみると、「特に問題がなかった」、「実施する日に仕事の目標と実績を確認するので、かえって上司との信頼関係ができた」、「時間管理意識が高まり、テレワーク実施日以外の仕事の設計意識が高まった」などメリットの実感があがっています。今こん日にち、さまざまなICTインフラ・ツールが普及してきており、普段から使い慣れることによって、「業務の見える化」ができ、進捗管理がしやすくなる、また職場のメンバー同士がライフイベントなどプライベートの状況を理解することにより相互に助け合う関係づくりができる、などの効果も聞かれます。今後は、こうしたメリットを多くの人が共有する一方、実践によって浮かび上がった課題を解決しつつ、効果を高めていくことが求められるといえるでしょう。さて、今年度から2020年に東京オリンピック開会式が開催される7月24日に、交通混雑回避の切り札として、全国一斉でテレワークを実施する「テレワーク・デイ」が制定されました。その際、効果測定を行った特別協力団体の従業員からは「通勤時間の削減によりプライベー技術・ノウハウの伝承を行うことが期待されます。2従業員に対する効果(メリット)テレワークを実施している従業員は実際、どのような効果を感じているのでしょうか。図表2は、テレワークを実施している従業員が感じる効果です。生産性向上や自律・自己管理意識の向上、ワーク・ライフ・バランスに関する項目が上位を占めています。また、テレワークの利用によって、時間の使い方にどのような変化が見られたかをたずねてみると、「家族と共に過ごす時間」、「家事の時間」、「育児の時間」、「自己啓発の時間」などが「増加した」と回答する割合が高くなっています(図表3)。図表2 従業員が感じる効果(メリット)ランキング図表3 テレワーク実施による時間の使い方の変化出典:厚生労働省「平成26年度テレワークモデル実証事業」「従業員アンケート」 出典:厚生労働省「平成26年度テレワークモデル実証事業」「従業員アンケート」をもとに作成1時間以上増加した変わらない30分程度減少した30分程度増加した1時間以上減少した0%20%40%60%80%100%家族と共に過ごす時間(n=97)52.6%25.8%21.6%78.4%(増加計)家事の時間(n=103)35.9%41.7%21.4 %77.6%育児の時間(n=69)49.3%27.5%23.2%76.8%自己啓発の時間(n=91)26.4%59.3%40.7%14.3%睡眠時間(n=103)15.6%22.3%59.2%37.9%介護の時間(n=18)33.3%66.7%33.3%1.0%1.9%1.0%トの充実を図ることができた」、「静かな環境のなかで業務に集中できた」、「通勤時間分を健康維持のためのジムに通おうと思う」、「義母の介護をしながらテレワーク。介護と仕事の両立に光が見えた」、「削減できた時間で町内の清掃などのボランティ1位電話や話し声に邪魔されず、業務に集中できる2位タイムマネジメントを意識するようになった3位育児との両立が可能になった4位生産性・創造性が向上した5位自律・自己管理的な働き方ができるようになった6位計画通りに業務を遂行できる7位労働時間が減少した8位仕事全体の満足度が上がった9位配偶者の生活時間帯と合わせることが可能になった10位仕事に対するモチベーション(意欲)が高まった

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