エルダー2017年12月号
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特集エルダー15テレワークが創る多様な働き方きます。同時に、テレワークを実施して効果が上がった点も把握する必要があります。本格導入10トライアルの評価と改善をベースに、本格導入に入ります。本格導入後も定期的に検証を行い、その都度、試行錯誤をくり返しながら、自社に合った制度を構築していきましょう。テレワーク導入の秘訣は「まずやってみること」です。できない理由を考えて二の足を踏むよりも、小規模でもよいから、まずやってみることで、効果や推進方法を見出すことができます。「小さく始め、大きく育てる」ためには、将来的には社員全員を対象にすることを目標に掲げ、対象者を拡大する努力を続けることが、制度持続の鍵となります。人生100年時代を迎えようとしているなかで、企業も多様性への対応を迫られています。みんなが同じ仕事を同じ場所で行う労働形態があたり前ではなくなり、いろいろな種類の働き方、働き手が出てきます。そのような状況のなか、テレワークという働き方によって、長く活き活きと働ける労働環境が実現することが期待されます。レワークへの関心と協力を全社員から得られるようにします。また、高齢者を人材活用する手段としてテレワークを導入する場合、ICTがうまく使えないなどの問題があります。高齢者がテレワークに慣れるまで、ネットワークの接続、コミュニケーションやツールの操作についての実務的な研修は不可欠です。また、テレワーク実施後もトラブルが生じていないかなどを検証するために定期的なICT研修をすることが大切です。試行と評価9ほとんどの企業は、本格導入に先立ち、何度かトライアル(試行)を行っています。初回トライアルは1〜3カ月程度を設定し、週に1、2回程度の頻度なら試行しやすいでしょう。試行期間中の検証項目としては、労務管理制度の運用面での問題点、システムやツールの使いやすさなど、どのような点をチェックするのかを決めておきます。この試行期間中にテレワークを実施する人、その上司、同僚も含めて、部門の全員を対象にアンケートやインタビューで調査を行い、意見やコメントを収集します。終了時点では試行期間中の実態報告と評価をしてもらい、解決すべき問題点を明らかにしていり、部署内の連帯感、業務の進捗や問題点の解決を行いましょう。会議へのWeb参加やWebで面談ができる環境の構築も有効です。•技術的なトラブルの対応通信機器などの専門的な知識・技術を持ち、アドバイスできる相談者の選定や機器故障時の対応方法を決めておくとよいでしょう。特に高齢者の場合、ICTの操作や不具合についてホットラインを設置するなどの配慮も必要です。研修の実施8なぜテレワークを実施するのか、その導入目的や導入方針についてテレワーク実施者だけでなく、その上司や同僚にも、よく理解してもらうことが重要です。テレワーク実施者が周囲の理解を得ながら自発的に仕事の進め方を工夫して効果が得られるようにし、問題が起きた場合には、テレワーク実施者だけでなく上司・同僚も交えて積極的に解決する姿勢を持てるようにすることがねらいです。テレワークのトライアルや導入をそれ以外の全社員に対しても研修や教育による周知ならびに啓発を行うこと、将来的には、希望者全員がテレワークを利用できる制度を目ざすという目標をかかげることで、テ

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