エルダー2017年12月号
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エルダー37[今釜アドバイザーから]「高齢者雇用は、①企業としての必要性、②労働者の要請、③社会保障費(年金・高齢者医療費・介護費など)抑制の観点から、重要な課題となっていること。高齢になっても健康で働き続けること(健康寿命延伸)がこれら3つの重要課題を克服できるもっとも有効な手段であることを、アドバイザーとしてお話ししたいと考えています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆今釜信雄アドバイザーの活躍について、長野支部高齢・障害者業務課の杉村課長は次のように語ります。「『率直に、誠実に』をモットーに、熱意をもってアドバイザー業務に取り組んでおり、常に事業主の立場に立った相談・助言を提供しています。アドバイザーの情報共有や連携強化を目的に行っている連絡調整会議では積極的に発言し、意見の取りまとめをするなど、アドバイザーの中心的な役割をになっています」◆長野支部では、11人の高年齢者雇用アドバイザーが長野県内の事業所訪問を通じて、各企業のニーズに応じた高齢者雇用にかかわる相談・助言活動を行っています。2016年度の相談・助言件数は760件・訪問事業所数は708社でした。◆長野支部は、長野駅から北東約5㎞。しなの鉄道北長野駅から約1㎞、徒歩約10分の長野職業能力開発促進センター内に設置されています。◆相談・助言は無料で行っています。お気軽にお問い合わせください。●長野支部高齢・障害者業務課住所:長野県長野市吉田4-25-12 長野職業能力開発促進センター内電話:026(258)6001アドバイザー歴:6年(68歳)アドバイザー今釜信雄において、北アルプスの伏ふく流りゅう水すいを用いて豆腐や油揚げなどを製造しています。創業は1885(明治18)年。以来132年、現在では手づくりに加えて、機械でつくる豆腐も手がけ、工場併設の直売所や県内各地のスーパーマーケットで販売するほか、県内の学校給食、病院などの食材として出荷。同社の井上雄太代表取締役は、「田内屋の豆腐をいつも購入してくださるお客さまに、日々変わらぬ味をお届けすることに根差した豆腐づくりを大切にし、学校給食用の食材にも、この長野県産の大豆を使用しています。ほかにも、松本地方でよく食べられる大判で肉厚の味つけ油揚げ、豆乳チーズケーキといったスイーツも製造し、人気を集めています。希望者全員70歳まで再雇用を制度化田内屋では2014年度に、それまで60歳としていた定年年齢を65歳に引き上げました。井上社長は「ベテランの技術と経験は、毎日同じ味の豆腐をつくり続ける当社にとって、製造にあたってはもちろん、次の世代の従業員を育てるうえでも貴重な戦力です。それは当社の豆腐づくりには、何年も作業にあたり、体で覚えるものもあるからです。また、若手の採用が思うようにいかなかったころ、60歳を過ぎてもまだまだ働きたいという従業員が多くいたこともきっかけでした」と、定年年齢を引き上げた理由を説明します。定年後の雇用について、現状では規定は定めておらず、処遇などは個別に対応していますが、希望者全員を70歳まで嘱託社員として再雇用する制度をまもなく導入とのこと。「やる気のある人に長く安心して働き続けてもらえるように、制度を整えたい」と井上社長。高齢従業員について、「毎日の仕事のことだけでなをもっとも大切にしています。大豆は生きていますし、天気によって大豆の温度も変化するので、機械や技術が進歩しても、同じ味をつくることにたいへん神経をつかいます」と豆腐づくりを語ります。看板商品は、長野県産の大豆「ナカセンナリ」を使用した手づくり豆腐。「ナカセンナリ」の生産量は多くはないため、継続して製造していくことは容易ではないそうですが、井上社長は長野県でとれた大豆と地元の水を使い、地元で製造する地域

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