エルダー2017年12月号
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エルダー39ん。現在、その後輩が部署のリーダーとなり、安藤さんはリーダーを支えることが自分の役割と認識して、仕事を続けています。安藤さんの部署では学校給食用のきぬ揚げ(絹ごし豆腐の厚揚げ)などをつくっています。基本は4日勤務して1日休みですが、1年単位の変形労働時間制で休日は部署ごとに決めています。勤務時間は午前8時から午後5時までですが、学校給食用食材の製造量が多い日は朝5時から午後2時までとなります。作業は、きぬ揚げを揚げる・箱に詰める・油揚げの数を数えて箱に詰める、主にこの3種類の作業を1日ずつ担当するローテーション就業を6人のチームで行っています。学校給食の食材をつくっていて嬉しいことは、「お子さんたちが『おいくれました。安藤晶まさ子こさん(67歳)は、自動車部品工場勤務を経て、1999年から田内屋で製造に従事。学校給食用の食材の生産計画から製造、出荷までになう部署で主任を務め、「任せてもらえたので、やりがいがありました」と振り返ります。10年ほど前、当時20代の後輩に安藤さんの役割を継承するため、2年間ほどかけてすべてのことを伝授しました。「責任感が強く、真面目に取り組む後輩なので、伝えやすかったです」と安藤さ湯を使うので特に安全に気をつけて行います」と日々の仕事を説明します。また、「仕事が毎日のはりあいになっています。これからも変わらず仕事を行い、働けるうちは働いていたい。私が伝えられることは伝えていきたいと思っています」と話してしい、おいしい』といって残さず食べた、と学校の栄養士の方が伝えてくださることです」と安藤さん。「これからも自分の役割を全まっとうし、健康に気をつけて長く働いていけたらと思います」と笑顔で語りました。一緒に年をとりながら働ける職場へ同社では、65歳以上もフルタイム勤務を基本としていますが、家族の介護などの事情がある場合は臨機応変に対応し、半日勤務の人もいます。井上社長は、「松本の豆腐はここ、といわれる豆腐をつくっていきたい。同じ気持ちで仕事ができる人と、一緒に年をとりながら働ける職場にしていきたい」と今後を語りました。今釜アドバイザーは「創業から130年を超える同社の代々の経営者がどのようなご苦労を乗り越えて経営を続けてこられたのか、また、どのように次に伝えていくのか。井上社長は、いつまでも喜んでいただける商品をつくり続けていく覚悟、プライド、生きがいを持った気合の入った経営者だと感じます。そのことを従業員の方々は肌で感じて、社長を信頼して、年を重ねても楽しく働き続けておられると感じました」と同社を評し、これからも同社の高齢者雇用をサポートしていくと話しました。  (取材・増山美智子)1日の製造を終えた機械を洗浄する千野忠廣さん。安全第一を心がけているきぬ揚げの仕上がりを確認しながら数を数え、出荷準備をする安藤晶子さん(左)

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