エルダー2017年12月号
5/68

エルダー3仕事が軽作業や単純作業だと間違いなくやる気を失ってしまいます。債権管理専門チームには5人の嘱託再雇用者がいますが、顧客のコンサルティング以外に支店の若手職員と同行し、顧客対応のノウハウを伝承するなど、職員の意欲と専門能力向上にも貢献しています。 そのほかにもチームがいくつかあり、再雇用前の部署で働いている人もいます。例えば、私が所管する総合リスク管理部には自己査定など企業の格付けのプロがいますが、若手職員を厳しく指導し、自分のスキルを伝えています。―厚生労働大臣表彰最優秀賞を受賞したことは、社内にどんな影響を与えましたか。平林 この賞をいただく前にも平成24年度「均等・両立推進企業表彰」の厚生労働大臣優良賞を信用金庫では初めて受賞しています。私はこれまで担当した部署のメンバーに「いろいろな賞にチャレンジしよう」といい続けてきました。表彰というのはじっと待っていてももらえません。みんなの力をあわせて受賞に向けた取組みをすることにこそ意味があると考えています。 その結果がダブル受賞に結びついたのですが、人事部のみんなと大いに喜びました。最優秀賞をいただいたときは経営トップが幹部会議で「表彰されたことに恥じないように今後も継続してやらないといけない」といってくれました。何より受賞によって高齢職員がいるチームが喜び、士気も高まりました。―女性の活躍推進にも積極的に取り組まれています。女性が高齢期も活躍するうえで大事なことは何でしょうか。平林 今年の定期採用は188人ですが、男女比は半々で、全体でも4割を女性が占めています。今後も活躍する女性が増え続けていかったのですが、そこを役割に着目した処遇にしたのです。現在60〜64歳の職員がパートタイマーを含めて188人、65〜70歳の職員が49人います。嘱託再雇用であっても65歳までは転勤もありますし、昇進もできます。また、65歳以降は「会社が必要と認める」という条件がついているので「60歳を過ぎても意欲をもってがんばらねば」、という気持ちになる人も多いのです。 65歳以降の人では最初にロールモデルになった人は課長に昇進しましたが、果たすべき役割を提示し、それをちゃんと評価することが高齢職員の希望にもなります。担当する制度ありきの雇用ではなく、会社が求める役割を重視した雇用に京都中央信用金庫の取組みは本誌(2016年8月号)においてマンガで紹介している

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る