エルダー2017年12月号
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シニアが活躍できる 65歳まで働ける雇用環境が整備されるなか、セカンドキャリアとして、またはライフプランにあわせて、別の企業に再就職する選択肢も重要になってきている。本連載では、高齢者の再就職支援に積極的な団体に焦点をあて、高齢者がいきいき活躍できる再就職支援の実際を紹介する。第回2再就職支援2017.1248株式会社ニューマシン「しごとチャレンジ65」第2回では、前回紹介した東京しごとセンターで実施している取組み「しごとチャレンジ65」を通して、希望に沿った再就職をしてイキイキと働いている事例を紹介する。「しごとチャレンジ65」は、就労意欲が高く健康な65歳以上の求職者の就業相談に対応し、それぞれに適した職場体験の場を提供して、求職者と企業の双方の理解を深めることで、就職へとつなげていく取組み。この制度を利用して、再就職した田中義よし郎ろうさん(67歳)と、職場体験を受け入れた後に採用選考を行い、田中さんを採用した株式会社ニューマシンの人事部門をになう桜本仁ひとし顧問にお話をうかがった。職場体験を受け入れた会社株式会社ニューマシンは、東京都大田区に本社工場を構えるワンタッチ式の流体継つぎ手てと管継手の専門メーカー。1964(昭和39)年の創業から、独自に開発した技術を活かして半導体関連産業、食品・飲料産業、航空関連産業、化学プラント産業など多様な産業から注文を受けて商品を製造し、供給している。従業員数は、正規従業員43人、60歳以上の嘱託11人、パートタイム5人の計59人。定年は60歳、希望者全員65歳まで再雇用する高齢者雇用制度があり、60歳以上は嘱託となる。65歳以上の雇用制度はないが、本人と会社の希望により継続して働ける環境がある。高齢者雇用について桜本顧問は、「定年後も勤務を継続する人がほとんどですし、パート従業員にも65歳を過ぎても元気に働いている人がいます。年齢ではなく、技術力や経験のある方には長く勤めていてほしい、以前からそのように考えている会社です」と話す。「しごとチャレンジ65」を知ったのは、桜本顧問が東京しごとセンターで行われた障害者雇用に関する講演会に足を運んだ際に配布された資料がきっかけだった。東京しごとセンターのアンケートにこの制度に興味があると回答し、後日、同センターの田川雅久シニア活用開拓員が同社を訪問。「しごとチャレンジ65」の説明を受け、同社で求めていた人材について田川開拓員に相談した。「ISOの担当者を探していることを相談しました。事情があって担当者が退職することになったためです」と桜本顧問は昨年10月ごろのことを振り返った。職場体験に参加した田中さん一方、「しごとチャレンジ65」を利用して株式会社ニューマシンに再就職した田中さんは、昨年10月ごろ、東京しごとセンターのシニアコーナーで再就職の相談をしていた。田中さんは、長年勤めた大手建設機械メーカーで工場のカイゼン活動やISOの管理などをにない、60歳定年後、継続雇用で65歳まで勤めて退職。その後半年ほどは旅行などを「東京しごとセンター」の取組み②

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