エルダー2017年12月号
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2017.1262「将来は安価なLED光源の商品開発も」と、長男の基樹さん(左)が操作する「フォトラ」の三次元CAD画像を見ながら自社製品の可能性を探る成形のサンプルを撮影するために必要でした。製品を見栄えよく撮影するための本格的な機材は高価だし、スペースも必要で設置や後片づけに手間がかかる」実用化へのスタートは2008(平成20)年。商品開発の勉強のために参加した「事業化チャレンジ道場」(東京都中小企業振興公社主催)で課題として取り組み、2年をかけて商品化した。2009年には「ものづくり中小企業製品開発等支援補助金」(中小企業庁)の交付を受け、同年には「TタスクASK※ものづくり大賞」も受賞した。「2010年のネット販売開始以来年間1000台以上を売り上げ、中小企業の商品撮影や飲食店のメニュー、ネット販売のカタログの撮影などで使われています。2台の蛍光灯で自然な陰影をつくり、商品撮影に最適な柔らかい光で驚くほどきれいな写真が手軽に撮影できると評価されています」このような優れた商品を生み出した土台には、「ものづくりのお手伝い」と掲げて他社の商品開発をサポートする事業の立上げとその蓄積がある。「ものづくりのお手伝い」、開発サポートを事業化同社は従来から玩具や家電製品に使われるプラスチック部品の加工を請け負ってきたが、2000年ごろから自社製品の開発を志向するようになった。長いパソコンのケーブルを巻き取って収納するためのプラスチックホルダーをはじめ、複数の商品が誕生したが、重大なことに気がついたという。「加工専門にやってきて品質には自信があっても販路を開拓する方法を知らなかったのです。そこで問屋やホームセンター、通販会社など思いつくままに取扱い先を訪ね、1年後にカタログ販売にたどり着きましたが、この経験は貴重な財産となりました」「職人が技術を持っているだけなら、会社はそこで終わり。その技術を活かして顧客に提案するのも一つの手ではないでしょうか」※ TASK:都内の台東区(T)・荒川区(A)・足立区(A)・墨田区(S)・葛飾区(K)による5区共同の産業活性化プロジェクトのこと

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