エルダー2018年3月号
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特集エルダー1365歳超雇用推進事例集&マニュアル(その2)株式会社辻井製作所は1919(大正8)年、鋳い物もののまち埼玉県川口市で鋳ちゅう鉄てつ鋳い物ものメーカーとして創業。以来、技術を磨き、ものづくりの精神として「基本を守り、世界に誇れる製品づくり」を社訓に掲げて邁進し、成長してきた。来年(2019年)は創業100周年を迎える。現在では鋳物に加え、製缶、機械加工も手がけ、川口市に二つの工場と新潟県岩船郡関川村に新潟工場がある。鋳物部門では、建設機械やプレス加工機械などの産業用機械の部品、エレベーター用部品などを製造し、「たしかな品質」と「多品種・少量生産」を強みとして業績を伸ばしている。製缶は、鉄やステンレスなどの金属板を切断や曲げ、溶接などにより容器または骨組み状のものをつくり出す加工のことで、この部門では電力会社向けに電信柱に取りつけられる変圧器のケースなどを製造している。また、2001年から、14%以上の珪けい素そを含む鉄系合金鋳鉄「アリロン」の製造も開始し、国内では唯一のメーカーとして、化学工業分野で使われる機械部品などを製造している。年金支給開始年齢にあわせて定年年齢を引き上げる同社では、改正高年齢者雇用安定法が2006年4月に施行されて企業に対し段階的に65歳までの雇用が義務化される以前から、当時の同社規定の60歳定年以降も上限年齢を定めることなく高齢従業員の再雇用を続けていた。いち早く生涯現役で働ける職場づくりを実践していたのである。また、公的年金の支給開始年齢が段階的に引き上げられることがわかったときから、同社の顧問社会保険労務士と相談して、定年年齢の引上げを検討。従来60歳としていた定年年齢を、2006年4月1日から62歳に引き上げ、2007年4月1日からは63歳、2010年4月1日からは64歳、2013年4月1日からは65歳として、現在に至っている。65歳の定年以降は、1年契約の有期雇用となるが、本人が退職を申し出るまで更新される。仕事は、基本的に定年以前と同じ内容を担当する。勤務時間は、短時間勤務も可能としているが、ほとんどの継続雇用者が1日8時間のフルタイムで働いている。残業はせず、それぞれ企業事例1株式会社辻井製作所退職時期は高齢従業員が自ら判断生涯現役で活躍できる職場を実現株式会社辻井製作所の外観

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