エルダー2018年3月号
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エルダー21FOOD日本史にみる長寿食食文化史研究家● 永山久夫鶏の胸肉ブーム「生涯現役」の時代織田信長さんにしても、西郷隆盛さんにしても、実に男らしい。行動的で精せい悍かんです。男はタフで、ほどほどの迫力もなければ。もちろん、やさしさも必要です。織田さんも、西郷さんも男性ばかりでなく女性にも好かれています。ふだんは、とってもやさしいからです。できる男には、年齢を感じさせない若さも欠かせません。もちろん、女性にも若々しさが貴重なのは、いうまでもありません。表情、肌の若さに加えて、発想力の若さ。そして、時々は西郷さんのように、「ワッハッハ」と大笑いできるくらいの人間味があれば、なおよいでしょう。笑うと免疫細胞のナチュラルキラー細胞が増えますから、丈夫な体になるはずです。これからは、いくつになっても「生涯現役」のタフな人生を目ざすべきでしょう。胸肉をフライパンでジューシーに焼く「生涯現役」をエンジョイするための秘訣は、体の若さを保つこと。「男性の若さはコラーゲンだ!」「女性の若さもコラーゲンよ!」コラーゲンこそ、若さを維持して長生きするための重要物質。コラーゲンは、体内タンパク質の約30%を占め、細胞や組織をつなぎ合わせる接着剤の役割をし、体の形成や機能の正常化に欠かせません。不足すると、肌にたるみができて、みずみずしさが失われ、老化も進んでしまいます。骨を丈夫にしたり、目の疲労を防ぐなど、重要な働きもしているのです。空前の鶏の胸肉ブームで、スーパーによっては、値上げするほどの人気だそうです。老けない最強の肉として、脚光を浴びているのです。胸肉は高タンパクで低脂肪のうえに、カルノシンなどの抗酸化成分が多く、体内の酸化を防いで、老いを遠ざける働きがあります。皮つきの胸肉には、タンパク質とともに若返りに必須のコラーゲンもたっぷり含まれており、「生涯現役」人生には理想的な肉といってよいでしょう。フライパンにちょっと油をたらし、皮目を下にして弱火で焼くとコラーゲンが肉のなかに残ります。織田さんも、西郷さんも、狩りが大好きでしたから、獲物を焼き鳥にして食べていたのではないでしょうか。294

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