エルダー2018年3月号
36/68

2018.334治療と仕事の両立をサポート  柿かき澤ざわ重しげ俊としさん(71歳)は、高齢者専門部署である保全課に所属しています。月曜日から金曜日の午前8時〜正午の4時間を、構内清掃と、家具類の金具を取り外す作業をしています。廃棄物の椅子やソファーをていねいに扱う柿澤さん。座右の銘は「すべてを生きているものとして大事に扱う」なのだといいます。実はこの言葉は先代社長から「どんなものにも感謝の気持ちを忘れるな」と諭されたときの言葉なのだそう。先代の言葉が胸にズシンと響き、いまも心に刻まれていると話してくれました。とを従業員に周知し、 働く意欲のある人にとっての安心につながっています」と話します。 そのほか、賃金と勤務体系を選択制にしたことで、年金受給や家庭環境により収入制限を望んでいる人や、逆にもっと稼ぎたいといった従業員が、それぞれ自らにあった賃金体系を選ぶことができるようになりました。また、短時間従業員の場合、以前は出勤日を会社が指定していましたが、自身の都合で決められるようになり、病院へ行ったり、リフレッシュしながら勤務してもらうことも可能になっています。 高齢者専門部署の新設については、高齢従業員の役割が明確になり、結果的に若手と高齢従業員が効率よく働ける環境ができたそうです。高齢従業員が活き活きと働ける環境を整えたことで、若手の育成にもよい影響を与えているとのことです。 今後の課題は、「さらに増えることが予想されるパートタイムの嘱託従業員の仕事を確保するために、現行業務を嘱託従業員が行えるよう見直す必要があります」と庭山アドバイザーは考えています。 一連の取組みの結果、高齢従業員の方はどういった働き方をされているのか、「会社のはえぬき」として大和エネルフに貢献してきたお二人にお話を聞きました。ずです』と65歳以上の雇用制度化を提案し、高年齢者が活き活き働くための職務、処遇、勤務制度の必要性を伝えました」。 2回目の訪問は2016年12月。このとき、高年齢者雇用開発コンテストへの応募を提案したと庭山アドバイザーは話します。 「コンテストは会社のPRにもつながります。提案中、会社の前向きな姿勢を感じ、継続雇用制度のさらなる充実を図るための助言をさせていただきました」。 以前から法令順守、廃棄物処理状況などの透明化、環境配慮に注力するなど、業界のイメージアップを図ってきた同社は、コンテスト応募を決定。庭山アドバイザーの2回目の訪問と助言をきっかけに、大和エネルフは高齢者雇用の仕組みづくりに積極的に取り組み、1年足らずで高齢者雇用制度を整えたのです。高齢者が不安なく働ける雇用環境 下別府部長は取組みの効果について「定年66歳への引上げと、70歳まで継続雇用を可能にしたことで従業員の不安を払拭できました。『いつまでも働ける』という安心感は、高齢従業員の仕事に対するモチベーションを高めたと思います。70歳以降については、希望すれば雇用が継続されるこ椅子の金具をていねいに外す柿澤重俊さん。破砕機を傷める金具は手作業で取り除く

元のページ  ../index.html#36

このブックを見る