エルダー2018年3月号
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2018.336職場づくりに働けるで安全健康ケーススタディ一般社団法人日本労働安全衛生コンサルタント会 編大神労働衛生コンサルタント事務所 労働衛生コンサルタント 大おお神がみあゆみ第₁₁回 職場で取り組む高齢労働者のメンタルヘルス③ ①、②を行い﹁働きづらさをなくす﹂ことでポジティブメンタルヘルス、ひいては生産性向上につなげる2 高齢労働者の仕事によるメンタルヘルス不調を防ぐ 仕事によるメンタルヘルス不調を防ぐには「仕事上のストレッサー(ストレスを引き起労働者の方の顔を思い浮かべて理解いただけるのではないかと思います。 それでは、職場のメンタルヘルスとして、具体的なポイントと取組みについて考えてみます。ポイントは、一般的な職場のメンタルヘルス対策の基本と変わるものではありません。図表1の強みを活かしながら弱みをカバーし、次の3つのポイントに沿って進めることをおすすめします。① 仕事によるメンタルヘルス不調を防ぐ② 心身の健康状態と仕事の適応をはかる1 高齢労働者のメンタルヘルスの特徴 高齢労働者のメンタルヘルスの特徴に「認知機能の低下」がよくあげられます。たしかにそれは年代的に特徴的な精神機能のひとつに違いありませんが、本稿では高齢労働者のメンタルヘルスの特徴を広範に見渡して、その対応案とポジティブメンタルヘルスについて考えてみたいと思います。 高齢労働者のメンタルヘルスに関連した特徴にはどのようなものがあるでしょうか。図表1をご覧いただくと、おそらく身近な高齢 強み▪就業意欲がある人が多い▪忍耐力がある▪経験や知識に基づく技能を多く持っている 弱み▪記憶力や認知機能の低下が見られる▪心身の疾病リスクが高まり、身体疾患がメンタルヘルス関連疾患に影響することも多い▪変化への適応がむずかしかったり時間を要する▪心身の状態の個人差が大きい▪自発的な相談に抵抗を持つ人は少なくない図表1 高齢労働者のメンタルヘルスに関連した特徴※筆者の経験に基づきまとめたもの

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