エルダー2018年3月号
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また、どのようなプログラムを実施するか、という問題もあります。こういったことについて、一つずつみていきましょう。 キャリア研修を行うにあたって大事なことキャリア研修実施にあたっては、企業として高齢者雇用についてどう考えるか、という方向性をはっきりさせることが必要です。研修さえすれば、高齢社員がモチベーションを持って働いてくれる、というものではありません。せっかくよい研修をしても、研修で何を期待しているのかが受講者に伝わっていなければ、十分な効果は期待できません。何のための研修なのかをしっかり伝え、このあとどのようなかたちで働いていくのかについてのイメージを共有することが何よりも大切です。 研修講師をどう探すかこれから新たにキャリア研修を始めよう、という会社の場合は、外部の講師をお願いする、というのが普通だと思います。いったい、どのようにお願いすればよいのでしょうか。大企業の場合は、日ごろから、マネジメント研修、リーダーシップ研修など、いろいろな研修をされていると思いますので、おつき合いしている研修会社に相談してみる、というやり方があります。また、社内にカウンセ第2回から第10回まで、さまざまな会社におけるキャリア研修を紹介してきました。それを読んで、「うちの会社でもキャリア研修というものをやってみようかな」と思った方もいらっしゃるかもしれません。あるいは、キャリアコンサルタントの方のなかには「自分もキャリア研修の講師になってみたいな」と思った方もいらっしゃるかもしれません。今回は、そんな方のために、キャリア研修を実施するためにどうすればいいのか、何か気をつけるべきことはあるのか、などについて考えてみたいと思います。キャリア研修を実施してみようと思った企業の方に会社でキャリア研修を実施するうえで大事なことは何でしょう。また、研修を行うために必要なことは何でしょう。研修を行うからには、講師を務めてくれる人が必要です。どう探し、どんな人を選べばよいのでしょう。 それ以前の問題として、上司にキャリア研修について説明し、理解してもらうことが必要です。どんなふうに説明すれば、キャリア研修を行う意味についてわかってもらえるでしょうか。2018.340生涯現役を実現するための 希望者全員65歳雇用が浸透し、60歳以上の高齢社員が増えていくことが予想されるなか、高齢社員の戦力化のためにもキャリア開発支援の重要性はますます高まっていくと思われます。本連載では、企業におけるキャリア開発支援にかかる制度設計や運用をはじめ、個人の主体的なキャリア形成を支援するための方策などを、企業事例なども交えて紹介します。するための 希望者全員65歳雇用が浸透し、60歳以上の高齢社員が増えていくことが予想されるなか、高齢社員の戦力化のためにもキャリア開発支援の重要性はますます高まっていくと思われます。本連載では、企業におけるキャリア開発支援にかかる制度設計や運用をはじめ、個人の主体的なキャリア形成を支援するた高齢・障害・求職者雇用支援機構 雇用推進・研究部長 浅野浩美キャリア研修を実施するために第11回

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