エルダー2018年3月号
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シニアが活躍できる 65歳まで働ける雇用環境が整備されるなか、セカンドキャリアとして、またはライフプランにあわせて、別の企業に再就職する選択肢も重要になってきている。本連載では、シニアの再就職支援に積極的な団体に焦点をあて、シニアがいきいき活躍できる再就職支援の実際を紹介する。再就職支援第回52018.344埼玉県は東京都などとともに人口の増加が続き、平均年齢が低く「若い県」と呼ばれてきた。しかし人口は今後減少に転じ、生産年齢人口(15〜64歳)も減少して、ピークだった2000(平成12)年の501万人に比べて2025年には435万人に減少すると見込まれている。生産年齢人口の減少により地域の活力の低下が懸念されるが、働くことを望む元気なシニアが増えている現状から、埼玉県はいくつになっても本人の意欲や希望に応じて働くことができる社会の構築を目ざして、「働くシニア応援プロジェクト」を展開している。このプロジェクトの一環として、公益財団法人いきいき埼玉(※)が運営している埼玉県シルバー人材センター連合(以下「連合」)内に2017年4月、「シルバー・ワークステーション」が開設された。会員の「働く場」を拡大するため、事務系や人手不足分野の派遣先企業の開拓、人材発掘(会員募集)、開拓企業と人材のマッチングに取り組んでいる。シルバー・ワークステーションの取組みシルバー人材センターは、シニアのライフスタイルにあわせた「臨時的かつ短期的、又は軽易(臨・短・軽)」な仕事を提供するとともに、ボランティア活動などさまざまな社会参加を通じて、会員の生きがいのある生活の実現と地域の活性化に取り組んでいる。県内には市町村ごとなど59組織がある。これまで提供する仕事は請負業務が中心だったが、2006年から「シルバー派遣事業」も実施。請負業務と違い、派遣では派遣先の企業などで指揮・命令を受けて働くことができる。派遣、請負の両事業に取り組むことによりシルバー人材センターで提供する仕事が多様になり、会員の仕事の選択肢が増えている。とはいえ、多くの会員が希望する事務系の仕事が少ないことが課題となっていた。そこでシルバー・ワークステーションでは会員と企業のニーズに応えるために次の取組みを進めている。①派遣先企業の開拓県内の企業訪問を行い、シルバー派遣の派遣先企業を開拓(主な開拓業務は、事務系業務と人手が不足している介護施設、保育所、スーパーにおける業務など)②人材を発掘(会員募集)企業訪問による退職予定者への働きかけやセミナーの開催により、新たな会員を募集③開拓企業と人材のマッチング県内シルバー人材センターと連携し、開拓企業と会員のマッチングを促進公益財団法人いきいき埼玉「シルバー・ワークステーション」(シルバー派遣事業)「埼玉県シルバー人材センター連合」の取組み①

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