エルダー2018年3月号
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2018.352トピックストピックス2017(平成29)年11月17日、公益社団法人日本産業衛生学会エイジマネジメント研究会と一般財団法人日本予防医学協会が共催するシンポジウムが都内で開催された。テーマは「働き方改革とエイジマネジメント」。注目が集まる働き方改革とエイジマネジメントの観点から、企業に求められる課題について、さまざまな視点からの報告、意見交換が行われた。☆   ☆シンポジウムに先立ち、主催者から職場ごとの働き方に対応した職場体操の実践と効果が報告された。報告では、職場体操導入後に、つまづきやふらつきの頻度がさがったなどの効果を報告した。また、年代ごとの健診データの分析から将来の疾病リスクの要因などの検証結果などを報告した。政府の働き方改革の概要などを紹介最初のシンポジストは、全国社会保険労務士連合会社労士制度推進戦略室戦略課課長の小お原ばら良介氏。小原氏は、働き方改革に関する政府の動向や、政府の働き方改革実行計画で掲げられた時間外労働の上限規制、同一労働同一賃金、高齢者の就業促進などの概要を紹介した。小原氏は「働き方改革の背景には、生産年齢人口の減少や少子高齢化社会の進展、労働生産性の低迷などがある」ことを指摘。また、働き方改革を実践する企業の対応事例として、大手生保会社の時間外労働時間を減らす取組みとして、朝型勤務奨励金の実施などを紹介した。小原氏は「働き方改革は、企業規模を問わず、雇用形態のあり方や賃金など、今後、企業に影響を与えるが、『人材の確保、柔軟な働き方の環境整備』という観点で考えると、より取り組みやすい」と締めくくった。産業医から見た高齢労働者と健康保持・増進活動について二人目に登壇したのは、三井化学株式会社大牟田工場で産業医を務める横田直ただ行ゆき氏。石油化学事業を主とする同社に産業医として勤める横田氏は、山口県にある同社工場での事例を報告した。「高齢者の割合が多い事業所だったが、高齢者が働くうえで問題が発生することは特段なかった」としたうえで、その要因として、「加齢で特に課題となる身体能力の低下に対して、この工場では、エイジマネジメント研究会と日本予防医学協会がシンポジウムを開催「働き方改革とエイジマネジメント」をテーマに議論

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