働く広場2015年5月号
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8働く広場 2015.5す。初めての仕事で戸惑いがありましたが、慣れてくるにつれて自分の居場所ができて、安心して仕事ができるようになりました。自分だけが担当する仕事もあり、やりがいがあります。よく食べること、よく寝ること、忘れずに薬を飲むことを心がければ、体調は大丈夫だと思います。手話も覚えて、ほかの部署の人とのコミュニケーションができるようになれば、会社の一員として溶け込めるのではないかと思っています」後藤相談役は、会社に居場所があることが大切だという。「働くかぎりは、会社の中で自分の居場所が絶対必要です。居場所があることは、お互いの障害を認め、助け合い、自分自身を見つけることにつながっています。当社の行動指針は、『仕事についてウソをつ字でコミュニケーションして、いまは手話サークルに週1回通っています。平日はご飯を作らなくていいといわれているので、お惣菜を買ってすませ、休日は一緒に買い物に行き、料理を作ります。家庭との両立はそんなに苦痛にはなりません。体調は一度すごく崩れたのですが、回復してきました。いまも幻聴がありますが、毎日楽しいし、充実しています。これからも働き続けたいと思っています」岸本真二さんは、エアコンの技術資料をダイキングループの営業や販売会社などに発送する仕事を担当している。4月からは3DCADを業務として本格的に勉強する。「自分は精神障害者だと殻に閉じこもっていたのですが、まわりではいろいろな障害者がいきいき働いています。その姿を見ると、しんどいと思うときも1人ではないと励みになります。体調は順調です。たまに会社の人たちと食事や遊びに行ったりしています」荒牧達朗さんは、地元の奈良で就職先が見つからず、1時間半かけて通勤している。CADのオペレーター、製造現場を経て、業務課に移って半年になる。「前の会社では休職して結局退社したので、再就職は障害をオープンにして探しました。気は楽ですが、『障害に甘えてはいけない。精神障害だからできない、失敗してもいいとはならない。そこは普通の人と変わらない』と肝に銘じています。いまは仕事を覚えることが一番大変です。落ち込むこと、めげることがあるかもしれませんが、働き続けたいと思います」明みょう珍ちん年とし浩ひろさんは大学卒業後、プラント建設会社で働いていた。入社3年。CADオペレーターをした後、昨年6月に潤滑ポンプ組立ラインに異動した。「治じ具ぐを使い、プラグにOリング(オーリング、密閉器具)をはめていまエアコンの技術資料の送付作業をする岸本真二さん居場所があり、安心して仕事ができ、やりがいがあると話す明珍年浩さん業務課で仕事をする荒牧達朗さん

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