働く広場2015年5月号
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2働く広場 2015.5精神科診療所仲間や障害者就労の先達の方々とともに、大阪でNPO法人大阪精神障害者就労支援ネットワーク(以下、JSN)を立ち上げてからもうすぐ8年になる。設立当初、関係者からいろいろなことをいわれた。「精神障害者が働けるわけがない」、「この不景気のなかで雇ってくれる企業などない」、「医療がしゃしゃり出てくるな」などなど。しかし、いまや、三障害の年間就職件数で精神障害が最も多くなったという全国ハローワーク調査の報告があり、2018(平成30)年から精神障害者の法定雇用率算入が予定されるようになった。時代の変化を感じる。一部の関係者に都合のよい愚痴や言い訳で、精神障害当事者の夢や希望が壊されるなど、もってのほかと考える。健常者であれ、障害者であれ、その人生は一つしかなく、その人にとってその人生はかけがえのない大切なものであることに何ら変わりはない。福祉や支援に携わるものは、このことを肝に銘じておくべきだと思う。JSN設立に関わる先達の方々精神科開業医が就労支援に踏み込み、JSNを立ち上げるに至る過程で、さまざまな方にお世話になった。主な方をあげてみると、お1人はJSNの理事もしていただいている関宏之氏(現・日本ライトハウス常務理事)。知的障害者の就労支援に精力的に関わり、トライアル雇用や障害者就業・生活支援センターなどの施策提言をしたとされる方である。たまたまの出会いからおつき合いいただき、障害者就労の基本的な考え方を教わった。2人目は相沢欽一氏(現・福島障害者職業センター所長)。大阪障害者職業センターの主任カウンセラーをされているときにお会いし、就労支援の具体的な手法を教わった。いまでもときどきお世話になるが、教えることの大変上手な方である。3人目は北山守典氏。和歌山の紀南障害者就業・生活支援センターなどで、医療の援助がほとんどないなか、10年間に約300人の精神障害者の就労を実現させた方である。JSNの支援NPO法人 大阪精神障害者就労支援ネットワーク理事長、くすの木クリニック院長田川精二精神障害者の就労支援これまでの8年間をふりかえって●特集● 精神障害者の雇用・就労

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