受講者の本音をインタビュー「求職者支援訓練を受講した感想は?」

Vol.1「ICT・RPA事務科」(アルタスクール)

 「求職者支援訓練」とは、求職者の就職を支援する公的な職業訓練のことですが、実際にどのような訓練なのかについては、実際に受講した人から話を聞いたり、受講した人の体験談や口コミをSNSで読んだりしない限り、その実態を知る機会は少ないのではないでしょうか。
 そこで、求職者支援訓練を受講してみた感想は?クラスの雰囲気はどうだった?訓練は役に立つの?といった疑問について、受講された方に本音を聞いてみました。

 インタビューに協力していただいたのは、求職者支援訓練では全国初のRPA(Robotic Process Automation/ロボットによる業務の自動化)について学べる訓練コース「ICT・RPA事務科」(アルタスクール)を受講中のHさん、Yさんのお二人です。(※インタビューは、R2.6月下旬に実施しました。)

■ICT・RPA事務科を受講されたきっかけは?
 この訓練のことはハローワーク(以下「HW」)にあったコース案内を見たり、HWで職業相談を受けたりした際に知りました。RPAのことは詳しく知りませんでしたが、カリキュラムの中に「VBA実習」とあったので、よくある「パソコン基礎科」のような内容ではない、実践的な訓練が受けられると期待して受講を決めました。3か月間の訓練を受ける以上、3か月前の自分よりスキルアップしていないと意味がないですからね。

■実際に訓練を受講してみてどうでしたか?
 思っていたよりもオフィスソフトの基本操作に関するカリキュラムが多かったですね。パソコン操作が得意な人も苦手な人も一緒になって受講するので仕方のない面もありますが、私たちは一般的なオフィスソフトの操作スキルは習得していたので物足りなさを感じる部分もありました。でも、全体としては勉強になったと思います。特にエクセルに関してはVBA、関数、マクロが勉強できたので自信になりました。
 訓練を受ける前は、自分のパソコンスキルを低めに見積もっていたのですが、訓練を受講したことで、自分のスキルに自信が付いて就職先の希望が具体的になったし、もっと自分の希望に近い求人を探すようになったと思います。

■RPAを勉強してみてどうでしたか?
 RPAに関しては、まだまだ「使いこなせるレベル」にはなれていないと思います。実際、RPAを使った実習は2週間(全309時間のうちの72時間)しかないので、RPAの基本操作はできても「企業の業務効率化は任せてください」とまではとても言えません。年齢的にも企業からは即戦力を求められているので、RPAを使いこなすレベルにならないと就職に役立つ、企業で活躍できるとまでは言えないのではないかと思います。
 でも、RPAを勉強してみて感じたのですが、RPAはどの職種においても役に立つと思います。総務であれば総務業務の、経理であれば経理業務の効率化が図れると思います。自分が目指す職種にRPAがどう役に立つのかを考えて、就職活動でアピールする必要があるのかも知れません。RPAがもっと一般的になってくれば、より高いスキルが求められるでしょうし、企業にRPAが十分認知されていない今だからこそ訓練でスキルを身に付け、アピールするチャンスなのかも知れませんね。

■就職活動の状況はどうですか?
 就職活動をしていて、年齢が理由なのかスキルが理由なのか面接までたどり着けないことも少なくありませんでした。だからこそ、履歴書や面接でアピールできるもの、強みになれるものが欲しいと思いこの訓練を受講したんです。でも、実際のところ、HWで求人検索してもRPAエンジニアの求人は見つかりますが、事務系の職種で「RPA」や「RPAが使える人」といったキーワードではヒットしません。まだまだRPAは企業に認知されていないのかなと感じています。そんな中で、どうやって就職活動でアピールしたらいいのか…、迷いや不安があるのが正直なところですね。

■最後に
 不安な思いはありますが、今はRPAを使った実習の真っ最中なので、頭の中はRPAのことでいっぱいです。あの作業手順はどうやって動かそうか、あのエラーを解消するにはどうすればいいのか…、大切な就職活動にも身が入らないくらいです。それに、RPAを学べば学ぶほど条件の良い・自分の希望に合った就職先を探すようになってくるので、余計に就職活動が進まなくて…(苦笑)。今度「ICT・RPA事務科」を開講する際は、RPAの実習時間はもっと長く、もっと早いタイミングで実施した方がいいかもしれませんね。
 このコースで勉強したことが就職に役立つのか、仕事に活かせるのか、企業に評価されるのか、不安な思いは色々とありますが、無料で勉強できましたし自分のパソコンスキルに自信もついたので、学校や訓練にはとても感謝しています。

授業風景(RPAを使った自動化の課題に取り組む様子)

【取材メモ】
 一般的にRPAが十分認知されているとは言えない中、どうやって就職活動でアピールしたらいいのか、企業からは評価されるのか、就職後の仕事に活かせるのかといった、新しいテーマの訓練だからこその悩みや不安をお二人に話していただきました。
 インタビューを通じてお二人からは「もっと学びたい」「もっと高いスキルを身に付けたい」「身に付けたスキルを仕事に活かしたい」という強い気持ちが伝わってきました。お二人はもとより、このコースを受講された皆さんが、希望する就職先に就職できることを願ってやみません。
 インタビューにご協力いただいたHさん、Yさん、受講者の皆さん、アルタスクールの先生、ありがとうございました。

撮影に協力していただいたアルタスクールの先生

■「業務効率化への第一歩 ICT・RPA事務科」開催概要
訓練期間:2020年2月19日~6月30日(3か月訓練)平日9:30~16:20
     ※緊急事態宣言等を受けた休校期間有(4/15~5/31)
実施施設:アルタスクール(名古屋市中区新栄)https://alta-school.net/
受講対象:HWに求職の申し込みをされた方
受 講 料:無料
訓練概要:オフィスソフトやグループウェアの基本操作を学ぶとともに、VBAやRPAを活用した業務自動化の仕組みを学ぶ。
修了後に資格できる資格:Microsoft MOS 2016(Word,Excel,PowerPoint・任意受験)